魚に使うお金1位は富山市、14魚種の1位は10市に分かれた それでも28市で「街いちばんの魚」はさけだった【家計調査】
魚のランキングは、たいてい産地の話になります。まぐろなら静岡、ぶりなら富山、かになら鳥取。そうやって並べていくと、日本の食卓は地域ごとにばらばらだ、という結論になりがちです。
ところが総務省統計局の家計調査から、52の街がそれぞれ何の魚にいちばんお金を使っているかを数え直すと、まったく違う絵が出てきました。52市のうち28市で、いちばん買われている魚は「さけ」だったのです。
全国平均で見ると、家庭が1年間にいちばんお金を使う魚はまぐろ(5,356円)で、さけ(5,063円)は2位です。にもかかわらず街の数ではさけが逆転する。理由は本文で見ていきますが、ひとことで言えばまぐろは一部の街が突出して買う魚で、さけはどの街もまんべんなく買う魚だからです。
魚介類全体の支出額1位は富山市の88,432円。全国平均75,069円の1.18倍でした。この記事では52市ぜんぶの金額と、鮮魚14魚種の1位、そして4つの分類の構成比まで載せています。
目次
まず結論:魚介類の支出額1位は富山市の88,432円
家計調査の「魚介類」は、二人以上の世帯が1年間に家庭で買った魚介類の合計です。外食で食べた寿司や刺身は入りません(そちらは「外食」の表に入ります)。
上位15市はこうなりました。
| 順位 | 市 | 魚介類の年間支出額 | 全国平均比 | 14魚種で最大の魚 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 富山市 | 88,432円 | 1.18倍 | ぶり |
| 2 | 青森市 | 87,939円 | 1.17倍 | さけ |
| 3 | 東京都区部 | 84,278円 | 1.12倍 | まぐろ |
| 4 | 堺市 | 81,200円 | 1.08倍 | さけ |
| 5 | 秋田市 | 81,124円 | 1.08倍 | さけ |
| 6 | 横浜市 | 81,028円 | 1.08倍 | まぐろ |
| 7 | 千葉市 | 80,506円 | 1.07倍 | まぐろ |
| 8 | 奈良市 | 79,719円 | 1.06倍 | さけ |
| 9 | 長崎市 | 79,086円 | 1.05倍 | さけ |
| 10 | 神戸市 | 79,017円 | 1.05倍 | さけ |
| 11 | 札幌市 | 78,324円 | 1.04倍 | さけ |
| 12 | 長野市 | 78,106円 | 1.04倍 | まぐろ |
| 13 | 京都市 | 78,049円 | 1.04倍 | さけ |
| 14 | 山形市 | 77,837円 | 1.04倍 | まぐろ |
| 15 | 相模原市 | 77,079円 | 1.03倍 | まぐろ |
| - | 全国平均 | 75,069円 | 1.00倍 | まぐろ |
1位の富山市と2位の青森市は、ほとんど差がありません(88,432円と87,939円、差は493円)。3位に東京都区部が入るのは、人口の多い都市ほど魚の選択肢が多いことの表れとも読めますが、4位の堺市、5位の秋田市を見ると、大都市だから多いという単純な話でもなさそうです。
52市ぜんぶの分布を見ると、最大と最小の差は1.76倍、変動係数は9.1%でした。これは以前まとめた主食(穀類)の総額が52市で1.25倍しか違わなかった話と比べると、はっきり大きな差です。主食の予算はどの街もだいたい同じでしたが、魚に使う金額は街によってかなり違う、ということになります。
鮮魚14魚種の1位は、10の街に分かれた
家計調査の魚介類の表には、名前のついた魚が14種類あります。まぐろ・あじ・いわし・かつお・かれい・さけ・さば・さんま・たい・ぶり・いか・たこ・えび・かに。この14種それぞれの1位を並べました。
| 魚種 | 全国平均 | 1位の市 | 1位の金額 | 2位 | 3位 | 最大/最小 | 変動係数 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| まぐろ | 5,356円 | 静岡市 | 10,785円 | 甲府市 | 東京都区部 | 8.49倍 | 50% |
| さけ | 5,063円 | 札幌市 | 7,588円 | 青森市 | 新潟市 | 1.95倍 | 12.2% |
| えび | 2,950円 | 堺市 | 4,105円 | 和歌山市 | 大阪市 | 2.42倍 | 16.2% |
| ぶり | 2,818円 | 富山市 | 6,836円 | 金沢市 | 長崎市 | 7.18倍 | 36.4% |
| かに | 1,705円 | 鳥取市 | 4,980円 | 和歌山市 | 福井市 | 11.34倍 | 50.5% |
| かつお | 1,682円 | 高知市 | 7,530円 | 水戸市 | 浜松市 | 10.11倍 | 56% |
| いか | 1,648円 | 富山市 | 3,552円 | 青森市 | 鳥取市 | 4.21倍 | 24.7% |
| たこ | 1,132円 | 堺市 | 1,714円 | 神戸市 | 大阪市 | 3.74倍 | 21.8% |
| たい | 1,024円 | 熊本市 | 2,194円 | 北九州市 | 佐賀市 | 6.04倍 | 50.4% |
| あじ | 960円 | 長崎市 | 2,376円 | 山口市 | 松江市 | 11.70倍 | 45.9% |
| さば | 831円 | 鹿児島市 | 1,531円 | 松江市 | 宮崎市 | 4.15倍 | 26.8% |
| かれい | 828円 | 鳥取市 | 2,685円 | 秋田市 | 青森市 | 18.02倍 | 51.7% |
| さんま | 668円 | 秋田市 | 979円 | 札幌市 | 仙台市 | 3.20倍 | 25.2% |
| いわし | 404円 | 鳥取市 | 948円 | 松江市 | 長崎市 | 8.39倍 | 40.1% |
1位になった街は10市。2つ以上の1位をとったのは、いわし・かれい・かにで3冠の鳥取市、ぶりといかの富山市、たことえびの堺市の3市だけです。
産地のイメージどおりの並びもあります。かつおの高知市(7,530円・全国平均の4.48倍)、ぶりの富山市(6,836円)、かにの鳥取市(4,980円)、まぐろの静岡市(10,785円)。一方で、たいの1位が熊本市、さばの1位が鹿児島市というのは、ランキングを見るまで思いつきにくい組み合わせではないでしょうか。
以前家で買う麺を7種類に分けたときも、1位が7つの街に分かれました。品目を細かく割るほど1位が散らばるのは、この表でも同じでした。
ところが「街の1番」を数えると、28市でさけが1位になる
ここからが今回の本題です。いまのランキングは「魚を決めてから街を並べた」ものでした。向きを逆にして、街を決めてから、その街が14魚種のうちどれにいちばんお金を使っているかを出してみます。
結果はこうでした。
| 14魚種のうち最大だった魚 | 市の数 | 該当する市 |
|---|---|---|
| さけ | 28市 | 青森市・堺市・秋田市・奈良市・長崎市・神戸市・札幌市・京都市・北九州市・新潟市・大阪市・盛岡市・松江市・大津市・山口市・福井市・岐阜市・高松市・広島市・徳島市・福岡市・岡山市・佐賀市・宮崎市・松山市・鹿児島市・熊本市・大分市 |
| まぐろ | 19市 | 東京都区部・横浜市・千葉市・長野市・山形市・相模原市・津市・甲府市・静岡市・川崎市・福島市・浜松市・仙台市・名古屋市・さいたま市・宇都宮市・水戸市・前橋市・那覇市 |
| ぶり | 2市 | 富山市・金沢市 |
| かに | 2市 | 和歌山市・鳥取市 |
| かつお | 1市 | 高知市 |
全国平均ではまぐろ(5,356円)がさけ(5,063円)を293円上回っています。それなのに、街の数で見るとさけが28市、まぐろが19市と逆転する。産地の話をいったん脇に置くと、日本の家庭の食卓でいちばん広く「1番の魚」になっているのはさけだということになります。
さけとまぐろを直接くらべると、さけのほうが多い市が32市、まぐろのほうが多い市が20市でした。まぐろが多い20市のうち、高知市だけはかつお(7,530円)がまぐろ(4,617円)を大きく上回るため、「14魚種で最大」がまぐろになる市は19市になります。
さけはいちばん平らな魚、まぐろはいちばん尖った魚
なぜこんな逆転が起きるのか。14魚種のばらつきを並べると、理由がはっきりします。
| 魚種 | 最大/最小 | 変動係数 | 最大の市の金額 | 最小の市の金額 |
|---|---|---|---|---|
| かれい | 18.02倍 | 51.7% | 2,685円 | 149円 |
| あじ | 11.70倍 | 45.9% | 2,376円 | 203円 |
| かに | 11.34倍 | 50.5% | 4,980円 | 439円 |
| かつお | 10.11倍 | 56.0% | 7,530円 | 745円 |
| まぐろ | 8.49倍 | 50.0% | 10,785円 | 1,270円 |
| いわし | 8.39倍 | 40.1% | 948円 | 113円 |
| ぶり | 7.18倍 | 36.4% | 6,836円 | 952円 |
| たい | 6.04倍 | 50.4% | 2,194円 | 363円 |
| いか | 4.21倍 | 24.7% | 3,552円 | 844円 |
| さば | 4.15倍 | 26.8% | 1,531円 | 369円 |
| たこ | 3.74倍 | 21.8% | 1,714円 | 458円 |
| さんま | 3.20倍 | 25.2% | 979円 | 306円 |
| えび | 2.42倍 | 16.2% | 4,105円 | 1,694円 |
| さけ | 1.95倍 | 12.2% | 7,588円 | 3,882円 |
さけは14魚種でいちばん地域差が小さい魚でした。最大の札幌市7,588円に対して、いちばん少ない市でも3,882円。全国平均の5,063円から大きく離れる街がありません。
対してまぐろは8.49倍、変動係数50.0%。静岡市の10,785円から、いちばん少ない市の1,270円まで開きます。金額の平均はさけより高いのに、一部の街がまとめて押し上げている構造です。
だから「全国平均ではまぐろが1位、街の数ではさけが1位」という、一見ねじれた結果になります。ランキングを平均だけで読むと見落とす部分で、街ごとに全国平均からいちばん離れている食べ物を出した記事でも同じことが起きていました。
ばらつきの大きい側も見ておきます。最大はかれいの18.02倍。ついであじ11.70倍、かに11.34倍、かつお10.11倍。いずれも産地がはっきりしている魚です。かれいの1位は鳥取市(2,685円)、2位が秋田市(1,990円)、3位が青森市(1,704円)で、日本海と北日本に上位が集まりました。
4つの分類で見ると、生鮮魚介が最大なのは52市すべて
魚介類75,069円は、大きく4つに分かれます。
| 分類 | 全国平均 | 魚介類に占める割合 | 金額1位 | 構成比1位 | 総額との相関 |
|---|---|---|---|---|---|
| 生鮮魚介 | 40,911円 | 54.5% | 富山市 48,638円 | 和歌山市 59.4% | 0.829 |
| 塩干魚介 | 13,601円 | 18.1% | 青森市 17,798円 | 山形市 22.3% | 0.750 |
| 魚肉練製品 | 9,310円 | 12.4% | 長崎市 15,548円 | 長崎市 19.7% | 0.264 |
| 他の魚介加工品 | 11,248円 | 15% | 青森市 15,547円 | 那覇市 21.6% | 0.617 |
| 魚介類(計) | 75,069円 | 100% | 富山市 88,432円 | - | - |
生鮮魚介がいちばん大きい分類なのは、52市すべてに共通でした。例外はありません。これはパン代の内訳で52市すべてが同じ順序になった話と似ていて、大分類のレベルでは日本の食卓はかなりそろっています。
面白いのは、総額との相関です。生鮮魚介は0.829と強く連動しますが、魚肉練製品は0.264とほとんど連動しません。かまぼこやちくわにお金を使うかどうかは、その街が魚全体にお金を使うかどうかとは別の話だ、ということです。
2番手が入れ替わる:塩干の街44市、練り物の街5市
1番手が全市で同じなら、街の個性は2番手に出ます。
| 2番目に大きい分類 | 市の数 | 代表的な市(構成比) |
|---|---|---|
| 塩干魚介 | 44市 | 山形市22.3%・福島市22.1%・水戸市21.9%・長野市21.4%・甲府市21.3% |
| 魚肉練製品 | 5市 | 長崎市19.7%・鹿児島市17.8%・松山市16.9%・佐賀市16.6%・高松市16.1% |
| 他の魚介加工品 | 3市 | 那覇市21.6%・富山市16.8%・金沢市15.3% |
塩干魚介の構成比が高い街には、山形・福島・水戸・長野・甲府と、内陸や東日本の街が並びました。塩さけ・たらこ・しらす干し・干しあじといった、日持ちする形の魚です。塩さけの1位は新潟市の5,104円で、全国平均2,530円の2.02倍でした。
いっぽう魚肉練製品が2番手になった5市は、長崎・鹿児島・松山・佐賀・高松と、すべて西日本の港のある街です。長崎市は練製品の金額15,548円・構成比19.7%でどちらも52市の1位。かまぼこ6,400円(2位)と揚げかまぼこ4,526円(2位)の両方で上位に入っています。
長崎県五島市の企業誘致を取材した「五島市編:移住・転職が増える背景」では、市の産業構造について「一次産業を基盤に、水産加工業や食品製造業など、一次産業から派生した業態も一定数存在しています」「誘致企業の中には、うどんの製造販売業や、すり身・かまぼこなど水産加工品の製造業もあります」と語られていました。すり身の産業が地元にあることと、家庭の練り物支出が多いこと。この2つが同じ地図の上に乗っているのは、偶然ではなさそうです。
揚げかまぼこの1位は鹿児島市の6,479円(全国平均2,426円の2.67倍)、ちくわの1位は鳥取市の3,668円でした。
細かい品目の1位:ほたては青森、しじみは松江、かきは広島
もっと細かい品目まで下りると、産地との対応がさらにはっきりします。
| 品目 | 全国平均 | 1位 | 2位 | 3位 |
|---|---|---|---|---|
| ほたて貝 | 987円 | 青森市 3,046円 | 札幌市 2,214円 | 山形市 1,553円 |
| かき(貝) | 748円 | 広島市 2,112円 | 高松市 1,336円 | 神戸市 1,221円 |
| しじみ | 324円 | 松江市 2,187円 | 水戸市 990円 | 青森市 913円 |
| あさり | 395円 | 甲府市 698円 | 東京都区部 572円 | 前橋市 534円 |
| 塩さけ | 2,530円 | 新潟市 5,104円 | 秋田市 4,699円 | 長野市 4,541円 |
| たらこ | 2,052円 | 北九州市 4,297円 | 福岡市 4,168円 | 青森市 2,985円 |
| しらす干し | 1,587円 | 静岡市 3,066円 | 和歌山市 3,052円 | 浜松市 2,816円 |
| 干しあじ | 552円 | 甲府市 1,084円 | 千葉市 1,048円 | 静岡市 1,015円 |
| かまぼこ | 3,214円 | 仙台市 8,056円 | 長崎市 6,400円 | 富山市 5,831円 |
| 揚げかまぼこ | 2,426円 | 鹿児島市 6,479円 | 長崎市 4,526円 | 高松市 4,274円 |
| ちくわ | 2,028円 | 鳥取市 3,668円 | 徳島市 3,150円 | 松山市 2,972円 |
| 魚介の漬物 | 3,010円 | 富山市 7,213円 | 青森市 5,881円 | 長野市 5,331円 |
| 魚介の缶詰 | 2,968円 | 那覇市 5,437円 | 長野市 3,982円 | 新潟市 3,843円 |
| かつお節・削り節 | 859円 | 那覇市 2,033円 | 高知市 1,346円 | 浜松市 1,120円 |
| 魚介のつくだ煮 | 889円 | 静岡市 1,835円 | 長野市 1,556円 | 京都市 1,448円 |
| さしみ盛合わせ | 4,174円 | 北九州市 6,745円 | 福井市 5,718円 | 長崎市 5,579円 |
しじみの1位は松江市の2,187円で、全国平均324円の6.75倍。52市でもっとも全国平均から離れた品目のひとつです。島根県でのどぐろ専門店を営む有限会社日本海への取材記事「のどぐろといえば島根」では、加田社長が「のどぐろを酢で〆、島根県産仁多米で作った酢飯と合わせた『のどぐろ押し寿し』という商品を開発し、全国の百貨店やイベント等ですこしづつ販売を始めました」と語っています。松江市はさばで2位(1,366円)、いわしで2位(876円)にも入っていて、日本海側の魚が家庭にも回っている街です。
ほたて貝の1位は青森市の3,046円(全国平均987円の3.09倍)、2位が札幌市。かき(貝)の1位は広島市の2,112円でした。
かつお節・削り節の1位は那覇市の2,033円で、全国平均859円の2.37倍。魚介の缶詰でも那覇市が1位(5,437円)です。那覇市は「他の魚介加工品」の構成比21.6%が52市で1位で、生の魚よりも、だしと缶詰のかたちで魚が食卓に上がっている街だとわかります。
魚介の漬物の1位は富山市の7,213円(全国平均3,010円の2.40倍)。富山市はぶり・いかの金額1位、かまぼこ3位でもあり、魚介類の総額1位を支えているのは特定の一品ではなく、生鮮から加工品まで幅広く積み上がった結果でした。
「魚をよく買う街」を決めているのは、名物の魚ではない
最後に、14魚種それぞれの金額と、魚介類の総額との相関を見ます。
| 魚種 | 総額との相関 |
|---|---|
| いか | 0.594 |
| さんま | 0.521 |
| たこ | 0.516 |
| さけ | 0.404 |
| まぐろ | 0.390 |
| えび | 0.377 |
| かれい | 0.313 |
| かに | 0.259 |
| ぶり | 0.152 |
| いわし | 0.088 |
| かつお | 0.081 |
| あじ | −0.075 |
| たい | −0.186 |
| さば | −0.216 |
いちばん高いのがいかの0.594、次いでさんま0.521、たこ0.516。どれも「その街の名物」として語られることの少ない魚です。
逆に、地域差がいちばん大きかったかつお(10.11倍)の相関は0.081、あじ(11.70倍)は−0.075。産地の魚をたくさん買う街が、魚全体にたくさんお金を使っているわけではないのです。かつおの1位・高知市は総額では33位、あじの1位・長崎市は総額9位ですが、かに1位の鳥取市は32位でした。
言いかえると、名物の魚は「その街の食卓に一品を足す」のであって、財布全体を大きくしているわけではない。同じことは麺代の外食率を出したときにも見えていて、名物は総額ではなく配分に効いてくる、というのが家計調査を読み続けて出てくる共通点です。
52市ぜんぶの金額と内訳
上位だけでは自分の街が見つからないので、52市すべてを載せます。
| 順位 | 市 | 魚介類 | 生鮮魚介 | 塩干魚介 | 魚肉練製品 | 他の魚介加工品 | 14魚種で最大の魚 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 富山市 | 88,432円 | 48,638円(55%) | 13,456円(15.2%) | 11,486円(13%) | 14,853円(16.8%) | ぶり |
| 2 | 青森市 | 87,939円 | 45,967円(52.3%) | 17,798円(20.2%) | 8,626円(9.8%) | 15,547円(17.7%) | さけ |
| 3 | 東京都区部 | 84,278円 | 47,361円(56.2%) | 14,967円(17.8%) | 9,103円(10.8%) | 12,847円(15.2%) | まぐろ |
| 4 | 堺市 | 81,200円 | 45,358円(55.9%) | 14,563円(17.9%) | 10,175円(12.5%) | 11,105円(13.7%) | さけ |
| 5 | 秋田市 | 81,124円 | 42,866円(52.8%) | 16,722円(20.6%) | 8,074円(10%) | 13,463円(16.6%) | さけ |
| 6 | 横浜市 | 81,028円 | 44,353円(54.7%) | 14,838円(18.3%) | 9,493円(11.7%) | 12,345円(15.2%) | まぐろ |
| 7 | 千葉市 | 80,506円 | 44,713円(55.5%) | 13,913円(17.3%) | 9,508円(11.8%) | 12,372円(15.4%) | まぐろ |
| 8 | 奈良市 | 79,719円 | 43,098円(54.1%) | 15,516円(19.5%) | 9,798円(12.3%) | 11,307円(14.2%) | さけ |
| 9 | 長崎市 | 79,086円 | 44,657円(56.5%) | 10,390円(13.1%) | 15,548円(19.7%) | 8,492円(10.7%) | さけ |
| 10 | 神戸市 | 79,017円 | 46,203円(58.5%) | 12,690円(16.1%) | 9,930円(12.6%) | 10,194円(12.9%) | さけ |
| 11 | 札幌市 | 78,324円 | 42,148円(53.8%) | 14,737円(18.8%) | 8,241円(10.5%) | 13,198円(16.9%) | さけ |
| 12 | 長野市 | 78,106円 | 37,216円(47.6%) | 16,709円(21.4%) | 9,087円(11.6%) | 15,094円(19.3%) | まぐろ |
| 13 | 京都市 | 78,049円 | 44,089円(56.5%) | 14,582円(18.7%) | 8,444円(10.8%) | 10,934円(14%) | さけ |
| 14 | 山形市 | 77,837円 | 37,892円(48.7%) | 17,330円(22.3%) | 9,594円(12.3%) | 13,020円(16.7%) | まぐろ |
| 15 | 相模原市 | 77,079円 | 40,807円(52.9%) | 14,931円(19.4%) | 9,528円(12.4%) | 11,812円(15.3%) | まぐろ |
| 16 | 津市 | 77,031円 | 44,114円(57.3%) | 11,996円(15.6%) | 9,842円(12.8%) | 11,080円(14.4%) | まぐろ |
| 17 | 北九州市 | 76,670円 | 44,129円(57.6%) | 14,143円(18.4%) | 9,330円(12.2%) | 9,067円(11.8%) | さけ |
| 18 | 甲府市 | 76,315円 | 36,002円(47.2%) | 16,293円(21.3%) | 9,132円(12%) | 14,887円(19.5%) | まぐろ |
| 19 | 静岡市 | 76,028円 | 40,124円(52.8%) | 13,700円(18%) | 9,780円(12.9%) | 12,424円(16.3%) | まぐろ |
| 20 | 新潟市 | 75,662円 | 37,624円(49.7%) | 16,016円(21.2%) | 8,679円(11.5%) | 13,342円(17.6%) | さけ |
| 21 | 川崎市 | 75,628円 | 39,871円(52.7%) | 14,063円(18.6%) | 9,212円(12.2%) | 12,481円(16.5%) | まぐろ |
| 22 | 大阪市 | 75,487円 | 43,125円(57.1%) | 13,214円(17.5%) | 9,041円(12%) | 10,106円(13.4%) | さけ |
| 23 | 福島市 | 75,149円 | 35,259円(46.9%) | 16,594円(22.1%) | 10,009円(13.3%) | 13,288円(17.7%) | まぐろ |
| 24 | 和歌山市 | 75,147円 | 44,636円(59.4%) | 13,138円(17.5%) | 9,012円(12%) | 8,361円(11.1%) | かに |
| 25 | 浜松市 | 74,408円 | 39,177円(52.7%) | 13,005円(17.5%) | 9,591円(12.9%) | 12,634円(17%) | まぐろ |
| 26 | 仙台市 | 74,346円 | 36,247円(48.8%) | 13,161円(17.7%) | 12,992円(17.5%) | 11,946円(16.1%) | まぐろ |
| 27 | 盛岡市 | 73,833円 | 38,034円(51.5%) | 15,547円(21.1%) | 7,574円(10.3%) | 12,678円(17.2%) | さけ |
| 28 | 名古屋市 | 73,533円 | 41,683円(56.7%) | 11,579円(15.7%) | 9,068円(12.3%) | 11,203円(15.2%) | まぐろ |
| 29 | さいたま市 | 73,446円 | 40,238円(54.8%) | 13,516円(18.4%) | 8,466円(11.5%) | 11,227円(15.3%) | まぐろ |
| 30 | 宇都宮市 | 73,335円 | 37,138円(50.6%) | 15,260円(20.8%) | 8,131円(11.1%) | 12,806円(17.5%) | まぐろ |
| 31 | 松江市 | 73,285円 | 41,122円(56.1%) | 13,118円(17.9%) | 9,544円(13%) | 9,500円(13%) | さけ |
| 32 | 鳥取市 | 72,910円 | 39,779円(54.6%) | 13,901円(19.1%) | 11,129円(15.3%) | 8,100円(11.1%) | かに |
| 33 | 高知市 | 72,376円 | 40,199円(55.5%) | 13,064円(18.1%) | 10,382円(14.3%) | 8,730円(12.1%) | かつお |
| 34 | 金沢市 | 71,964円 | 41,634円(57.9%) | 11,019円(15.3%) | 8,282円(11.5%) | 11,029円(15.3%) | ぶり |
| 35 | 水戸市 | 71,321円 | 36,133円(50.7%) | 15,595円(21.9%) | 8,008円(11.2%) | 11,585円(16.2%) | まぐろ |
| 36 | 大津市 | 71,281円 | 38,729円(54.3%) | 13,846円(19.4%) | 8,327円(11.7%) | 10,380円(14.6%) | さけ |
| 37 | 山口市 | 70,748円 | 39,023円(55.2%) | 12,605円(17.8%) | 10,646円(15%) | 8,475円(12%) | さけ |
| 38 | 福井市 | 69,629円 | 38,924円(55.9%) | 11,538円(16.6%) | 9,133円(13.1%) | 10,033円(14.4%) | さけ |
| 39 | 岐阜市 | 69,284円 | 37,357円(53.9%) | 11,897円(17.2%) | 8,791円(12.7%) | 11,239円(16.2%) | さけ |
| 40 | 高松市 | 69,103円 | 38,145円(55.2%) | 11,024円(16%) | 11,146円(16.1%) | 8,788円(12.7%) | さけ |
| 41 | 広島市 | 68,526円 | 39,639円(57.8%) | 10,420円(15.2%) | 8,833円(12.9%) | 9,634円(14.1%) | さけ |
| 42 | 徳島市 | 67,843円 | 36,362円(53.6%) | 12,082円(17.8%) | 10,359円(15.3%) | 9,040円(13.3%) | さけ |
| 43 | 福岡市 | 66,835円 | 36,686円(54.9%) | 13,294円(19.9%) | 8,238円(12.3%) | 8,617円(12.9%) | さけ |
| 44 | 前橋市 | 66,770円 | 34,588円(51.8%) | 12,839円(19.2%) | 8,057円(12.1%) | 11,285円(16.9%) | まぐろ |
| 45 | 岡山市 | 66,292円 | 37,970円(57.3%) | 11,445円(17.3%) | 8,132円(12.3%) | 8,745円(13.2%) | さけ |
| 46 | 佐賀市 | 65,234円 | 35,399円(54.3%) | 10,264円(15.7%) | 10,825円(16.6%) | 8,746円(13.4%) | さけ |
| 47 | 宮崎市 | 64,981円 | 35,877円(55.2%) | 11,210円(17.3%) | 8,968円(13.8%) | 8,926円(13.7%) | さけ |
| 48 | 松山市 | 64,743円 | 35,778円(55.3%) | 10,836円(16.7%) | 10,923円(16.9%) | 7,206円(11.1%) | さけ |
| 49 | 鹿児島市 | 64,397円 | 35,919円(55.8%) | 8,462円(13.1%) | 11,475円(17.8%) | 8,542円(13.3%) | さけ |
| 50 | 熊本市 | 63,727円 | 36,163円(56.7%) | 10,849円(17%) | 8,148円(12.8%) | 8,568円(13.4%) | さけ |
| 51 | 大分市 | 63,054円 | 36,104円(57.3%) | 10,637円(16.9%) | 8,442円(13.4%) | 7,870円(12.5%) | さけ |
| 52 | 那覇市 | 50,384円 | 29,331円(58.2%) | 4,535円(9%) | 5,610円(11.1%) | 10,908円(21.6%) | まぐろ |
| - | 全国平均 | 75,069円 | 40,911円(54.5%) | 13,601円(18.1%) | 9,310円(12.4%) | 11,248円(15.0%) | まぐろ |
Shikisaiが取材してきた、魚に関わる仕事の話
数字の裏側にある仕事も、いくつか取材しています。
- 素材よし鮮度よし!明石蛸仙人の海の幸の秘密とは?——兵庫県明石市の株式会社明石蛸仙人。明石漁港は魚を生きたままセリにだす、全国的にも珍しい漁港で、取った魚はセリまで生け簀に入れるといいます。たこの金額1位は堺市、2位は神戸市、3位は大阪市と、関西の街が上位を占めました。
- 高橋力(マルカ高橋水産)とは?一度も凍らせないミズダコで、石巻から全米へ——宮城県石巻市。北海道から三陸沿岸で獲れた大型のミズダコを生きたまま石巻へ運び、一度も凍結させずに加工しています。
- 柿の葉ずしを世界へ!160年の伝統を受け継ぎ新たな挑戦を続ける平宗——奈良県。平井社長によれば「元々は寿司ネタも鯖しかなかったんですが、それじゃ面白くないだろうということで鮭を商品化したのも弊社が最初です」。奈良市は魚介類の総額8位で、14魚種のうち最大はさけでした。
- 淡路島の寿司「寿司一」とは?吉本を目指した青年が継いだ、地産地消の握り——淡路島で寿司店を営む岩井文吾さん。「小さい時から親父の背中を見て育ちました。包丁を持って魚をさばく姿がかっこよくて、料理人の道へ進もうと思いました」。
- 沖縄県久米島で地産地消、海老の甘味とガーリックオイルが香るYUNAMI FACTORY——久米島は車海老の生産量が日本一。摺木社長は「久米島で車海老専門店がなかったり居酒屋の一つのメニューの位置付けでしかなくもったいないなと思いました」と語っています。
- 老舗の生姜屋が挑む自社ブランド商品!クラフトジンジャー——高知県は生姜の生産量が国内1位。かつおの金額1位・高知市(7,530円)の食卓とも縁の深い素材です。
- 富山の自動車ガラスでシェア7割。松井板硝子店が転換を重ねてきた100年——魚介類の支出1位・富山市の会社。業種は違いますが、この街の商売の積み重ね方が見えます。
- 雪の多い土地では、夏の仕事が生まれる|気候と地形が商売のかたちを決めた13の話——「気候は『何を売るか』より先に、『いつ働くか』を決めていた」。海が近いことが商売の形を決めた例もまとめています。
同じ家計調査を使ったランキングは、ほかにも外食にお金を使う街ランキング、パンにお金を使う街ランキング、主食は1kgいくらか、もちにお金を使う街と小麦粉を買う街にまとめています。
出典と、この記事の数字の読み方
- 出典:総務省統計局「家計調査(二人以上の世帯)品目別都道府県庁所在市及び政令指定都市ランキング」2023年〜2025年平均、「魚介類」の表(https://www.stat.go.jp/data/kakei/5.html)。元ファイルは同ページから配布されている rank02.xlsx(シート名「魚介類」)で、2026年9月28日に取得しました。
- 対象は都道府県庁所在市および政令指定都市の52市です。県の数字ではありません。「富山市」は富山県ではなく富山市の数字で、以下すべて同じです。
- 金額は二人以上の世帯・1世帯当たりの年間支出金額。家庭で購入した分だけで、外食や調理食品に含まれる分は入りません。
- 構成比・倍率・変動係数・相関係数は公表値ではなく、Shikisai編集部が公表値から算出したものです。
- 検算:4分類(生鮮魚介・塩干魚介・魚肉練製品・他の魚介加工品)の合計は、公表されている「魚介類」の金額と最大1円差(丸めによる)で一致します。鮮魚14魚種+他の鮮魚+さしみ盛合わせの合計も「鮮魚」の公表値と最大4円差で一致しました。
- 数量(g)も公表されていますが、魚種によって内訳の合計が上位区分の公表値と一致しないため、本記事では数量にもとづく比率や単価の算出は行っていません。
- 金額の少ない市については、事実として最小値に触れた箇所を除き、順位を並べる形にはしていません。支出額の多い少ないは食習慣や世帯構成、周辺の店の作りなど複数の要因で決まるもので、街の優劣を示すものではありません。
この記事を書いた人

Shikisai編集部
「ありのままの想いが地域と未来を紡ぐ」をコンセプトに、地域で働く経営者の想いと取り組みを取材・発信しているWebメディアです。補助金・認証制度などの記事は、行政機関の公表情報(一次情報)を編集部が確認のうえ執筆しています。
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