新たな湘南名物・湘南ゴールドを全国へ!谷和の挑戦


有限会社谷和 代表取締役社長 谷口 勇 TANIGUCHI ISAMU

湘南の名物を作ろうと奮闘する谷和の2代目社長谷口さん。湘南ゴールを使った菓子を作り、なかでも湘南ゴールドナパージュケーキは湘南を代表する土産の一つになりました。谷口さんに商品開発にかけるこだわりや地元に対す熱い思いなどお聞きしました。

ーもともとご創業はいつだったのでしょうか。

谷口社長:1973年です。父親が創業して私が2代目になります。私自身は3年前に社長に就任しました。そもそも入社のきっかけは営業に興味があったんですよね。自分が自信を持って薦める商品をお客様に購入していただけるのかに興味がありました。無駄に自信だけはあったんです。

ー確かに営業がすごく得意そうに見えます(笑)。お父様が創業した背景はどのようなものだったのでしょうか?

谷口社長:当時は日本が豊かになってきた時代で全国的に観光業が盛んになり、観光客が増えてきたころでした。そうすると旅行先の、その場所や地域の土産品が売れると思ったのだと思います。ただ、土産品は時代の情勢に左右されるので地震や台風などの自然災害のほか、新型コロナの時も影響はありました。 

ーコロナは大変でしたね。そんななかでも、湘南ゴールドナパージュケーキはすごく人気があります。商品化までの経緯をお聞かせください。

谷口社長:ちょうど湘南地域の特産品を何か作ろうと考えていたんです。5年ぐらい前かな。そんな時、湘南地区には湘南ゴールドという果実があったんですね。それでこれを世の中に広げていきたい!と思いました。

未経験だからこその枠に囚われない商品開発

ーそうだったんですね!開発にあたって苦労したことはありますか。

谷口社長:実は開発者は私なんです。開発は全くの未経験でしたが、逆にそこがよかったのかもしれませんね。素人がポンポンポンとアイディアを出して、形にして商品が完成しました。ケーキだけでなく他にも湘南ゴールドを使用したオリジナル商品もあります。

ー未経験だからこそ、お菓子開発の常識の囚われずに本当に良いものが出来上がったんですね。

谷口社長:おかげさまで、多くのお客様に購入いただいており好調です。

ーちなみに、他社も湘南ゴールドを使用した商品はあるのでしょうか。

谷口社長:そうですね。最近他社でも湘南ゴールドを使った商品を見るようになりました。

ーでも湘南ゴールドの商品に関しては御社が一歩リードしてますね。まさに湘南ゴールド銘柄を切り開いていますね!

谷口社長:そうですね!それはあると思います。何か爪痕を残そうと思ってました。

ー何か一歩踏み出そうと思う人はあまり多くはないですよね。何か性格であったり幼少期の過ごし方が影響しているのでしょうか。

谷口社長:幼少期は好奇心旺盛で色々な事にチャレンジをしていました。やらないと気が済まない子どもでしたね。

ーその好奇心がさまざまな商品開発への意欲に繋がっていったんですね。実際、現在は商品のラインナップがたくさんありますよね。

谷口社長:そうですね。グミにタルトにお餅にゼリーに….。実は、意外と地元の人に購入いただいているんです。特に地元の人が地方に帰省するときに、「湘南のお菓子だよ!」って持って帰りますね。湘南だよ!って自慢したいのかもしれないですね。湘南って憧れの場所なんですよね。

湘南の銘菓として地域貢献を

ーその気持ちはすごく分かります。湘南にはかっこいいイメージがありますよね。ですが、湘南土産というとなかなか思いつかないかもしれないです。

谷口社長:そうなんです。鎌倉だと鳩サブレーとかはあるのですが、湘南っていうとなかなかないんですよね。意外なんですが横浜地区のスーパーとか商業施設でもよく売れているんです。「湘南といえば湘南ゴールド」と思ってもらえるようなところまで広めていきたいです。

ー谷口社長は「湘南」という地にこだわりがあると思いますが、今後地域との関わりについての思いをお聞かせください。

谷口社長:地域資源を有効活用できたらいいなといつも考えています。現在は地元で取れた果物を使っているので、少しでも地域貢献になっていますよね。やはり、少しでもいいから地域貢献ができたらいいと思っています。あとは販売量を増やして、農家を継ぐ若者が増えてほしい。畑をやめるとか農業離れも深刻なんですよね。そうなると原料がの仕入れが続かなくなる危険性もありますし。自分の仕事が少しでもそういった社会課題の解決に貢献できたら嬉しいです。

谷口社長 

果実を食べているかのようなお菓子を目指して

ー商品の開発は本当に納得いくまでこだわるのですね。ところで、湘南ゴールドがここまで人気がでたのはなぜだと思いますか。

谷口社長 一番は味だと思います。「どこまで果実を感じることができるか」というのがポイントです。何回も購入してもらえるような商品を目指しています。果実を濃くすれば売れる商品ができるという感覚はあるんですが、再現するのがなかなか難しいんですよね。理想の味ができる理想の工場を全国で常に探しています。やはり、味に自信をもてる商品を作らないとすぐ消えてしまいますね。

ー確かに、地元の銘菓は色々世の中にありますが、冷静になってみると味があまり変わらないようなものも実際には多いですよね。それに比べて湘南ゴールドフィナンシェなどは本当に果実味が強いと感じます。

谷口社長 そうですね、果実味には一番こだわっていますので。せっかく地元に湘南ゴールドというすばらしい食材があるので、その味をストレートに広めたいというのもあります。日本人は昔に比べるとお土産を買わなくなったと感じます。せっかく観光に行ったのなら、その土地のお土産を買って普段お世話になっている人にプレゼントするのもいいと思います。湘南と言えば湘南ゴールと言われるようにこれからも頑張ります。

編集後記

静かに語る中にも商品開発に対するこだわりや地域貢献をしたいという熱い思いが伝わってきました。納得できるまで徹底的に商品開発に取り組むというお話を聞き、人気がでるのも当然だと思いました。湘南に行った際はもちろん、果実味たっぷりの湘南ゴールドフィナンシェはオンラインショップでも購入できますので、ぜひお試しください。

Profile

有限会社谷和 代表取締役社長

谷口 勇 TANIGUCHI ISAMU