横浜市SDGs認証制度「Y-SDGs」とは|9/14締切・どのランクが狙えるか、どんな会社なら意味があるのか

神奈川県

横浜市の認証制度「Y-SDGs」について、どのランクが狙えるのか、取ると金額でいくら変わるのか、どんな会社なら取る意味があるのかを整理しました。

SDGsに取り組む事業者を横浜市が認証する制度です。環境・社会・ガバナンス・地域の 4分野30項目で評価され、得点に応じて3段階のどれかに認証されます。 上のランクほど公共調達での加点が大きくなります。

【令和8年度(第16回)の申請は2026年9月14日まで、残り24日です。】この制度の募集は年1回(今年度から年1回のみの認証に変更)です。今回を逃すと次は1年後になります。

どんな制度か

  • 運営 横浜市
  • 対象 市内外の企業・団体・NPO法人・市民活動団体等
  • 区分 Standard / Superior / Supreme(3段階)
  • 評価 環境・社会・ガバナンス・地域の4分野・30項目
  • 費用 無料(新規・更新とも)
  • 有効期間 4年間(認証日から4年が経過した日以降の最初の3月31日まで)
  • 募集 年1回(今年度から年1回のみの認証に変更)
  • 制度開始 2020年8月

分野ごとの項目数の内訳は公式ページには記載がありません。

3段階の分かれ目は「点数」

どのランクになるかは審査員の裁量ではなく、30項目の合計点で機械的に決まります。上を狙って落ちるという心配は要りません。

区分必要な得点
Supreme(最上位)合計点数の80%以上
Superior(上位)合計点数の60%以上80%未満
Standard(標準)合計点数の30%以上60%未満

つまり、30項目すべてを満たす必要はありません。合計で3割を超えれば「Standard」には届きます。 まず取ってしまい、取り組みが進んでから上位を狙い直す、という順番が使える制度設計です。

実際にどのランクが取れているのか

第15回(認証期間 2026年3月1日〜2030年3月31日)では98者が認証されました。内訳はこうなっています。

区分事業者数割合
Supreme(最上位)15者15%
Superior(上位)15者15%
Standard(標準)68者69%

Standard(標準)が全体の69%を占めています。まずは最下位の区分を目指すのが現実的な入口で、上位区分は後から「ランクアップ申請」で取り直せる設計になっています。

制度全体の認証事業者は904者です。第15回の認証時点の数字です(その1年前にあたる令和7年3月時点では825者)。2020年8月に始まった制度で、直近1年に新しく認証されたのは79者。まだ「持っていると目立つ」段階といえます。

取ると何が変わるか

公式ページに挙げられているものを、実利がはっきりしている順に並べ替えました。

横浜市の総合評価落札方式で加点される(Supreme 3点/Superior 2点/Standard 1点)

公共工事や委託の入札に参加している会社にとっては、これが一番はっきりした実利です。 ただし満点が何点かは案件ごとに違うので、1〜3点がどれだけ効くかは 入札案件ごとの配点表で確認してください。

横浜市中小企業融資制度「SDGsよこはま資金」の信用保証料が0.25%助成される

保証料率は助成前0.45〜1.90%が、助成後0.20〜1.65%になります。 助成の対象は融資額5,000万円分までです。標準・上位・最上位のいずれの認証でも 融資の対象者要件に含まれています。

国の「地域再生支援利子補給金」を活用できる(最大5年間・0.7%まで)

「社会貢献型職域販売サイト」を従業員数の制限なく利用できる

認証マークを名刺やホームページに表示できる

横浜市とヨコハマSDGsデザインセンターのサイトで、取組内容がPRされる

ヨコハマSDGsデザインセンターのマッチングイベントやセミナー、交流会に優先参加できる

取扱金融機関が独自に用意している優遇を受けられる場合がある

信用保証料の0.25%助成は、金額にするといくらか

  • 5,000万円(助成の上限額)を借りた場合 → 年あたり12万5,000円に相当
  • 3,000万円を借りた場合 → 年あたり7万5,000円に相当
  • 1,000万円を借りた場合 → 年あたり2万5,000円に相当

融資額に0.25%を掛けた単純計算です。実際の信用保証料は返済方法や保証期間で 変わり、分割返済ならこれより小さくなります。正確な金額は取扱金融機関にご確認ください。

どんな会社なら取る意味があるか

制度は「取れば必ず得」というものではありません。次のような会社なら、かけた手間に見合う可能性が高いと考えられます。

  • 横浜市の入札に参加している、または今後参加したい会社。加点は他社との差になります。実利がもっともはっきりしているのはこの層です。
  • これから設備投資や運転資金の借入を予定している会社。保証料の助成は借入額が大きいほど効きます。融資の検討と同時に進める価値があります。
  • 採用で苦戦している会社。第三者が認証した取り組みは、求人票に自分で書く言葉より伝わります。
  • 取引先から取り組み状況を聞かれるようになった会社。大手との取引では説明を求められる場面が増えています。

逆に、入札に関わらず、当面の借入予定もなく、採用にも取引にも困っていない会社であれば、 急いで取る理由は薄いかもしれません。申請は無料ですが、30項目に答えるために 自社の取り組みを棚卸しする手間がかかります。その時間を何に使うかは経営判断です。

申請の流れ

ヨコハマSDGsデザインセンターに会員登録し、ログイン後のマイページにある 「Y-SDGs認証システム」から申請します。ランクアップ申請の場合は、 申請の前にデザインセンターとの事前面談が必要です。

令和8年度(第16回)のスケジュールはこうなっています。

  • 【ランクアップ】取組内容の入力期間 2026年6月1日〜6月30日
  • 【ランクアップ】ヨコハマSDGsデザインセンターとの事前面談 2026年7月1日〜7月31日
  • 【新規・ランクアップ共通】申請受付 2026年7月27日〜9月14日

なお、今回の申請に向けた説明会・相談会は、すでに次の日程で終了しています。次回の募集では早めに確認してください。

  • 新規申請者向けセミナー 2026年7月23日・7月27日
  • 個別相談会 2026年7月30日・8月4日・8月5日

申請前に知っておきたいこと

  • 認証そのものは市外の事業者も申請できますが、融資や入札の加点は横浜市の制度なので、 実際に使えるかどうかは各制度の要件次第です。公式ページで確認してください。
  • 認証には4年の有効期限があります。期限が切れる前月末までに更新申請が必要です。

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確認と出典

【関係の開示】Shikisaiを運営する株式会社ウェブリカは、ヨコハマSDGsデザインセンターの運営に 携わっています。制度の当事者に近い立場であることを明記しておきます。

制度の内容は変更されることがあります。申請の可否や最新の要件は、必ず公式ページでご確認ください。

横浜市SDGs認証制度「Y-SDGs」の公式ページを見る

出典:横浜市公式サイト(Shikisai編集部が2026/08/22に確認)。本記事は公式ページの記載事実をもとに編集部が構成したもので、要綱等の本文は転載していません。

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