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床岡農園とは?北海道三笠の5代目が育てるBLOF理論の米と赤肉メロン

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床岡農園の代表、床岡達也が語る農業の未来。北海道三笠市で100年以上続く農園を継ぎ、伝統的な技術と最新の栽培法を融合させた独自のアプローチを展開している。特に「BLOF理論」に基づく有機農法に力を入れ、美味しさを追求しながら持続可能な農業を実践。農業に革命を起こす新しい技術と理念を知りたい方は必見。農業の課題と未来への展望も語られ、これからの農業に関心がある方にとって貴重な情報が満載です。

床岡農園とは──北海道三笠市で100年以上

株式会社床岡農園があるのは、北海道三笠市。札幌から高速道路でおおよそ1時間圏内の場所です。夏は暑く、冬は豪雪地帯という土地で農業を営んでいます。

収録は冬。積雪は1メートル50センチ以上に達していましたが、「平年並みですね」と代表取締役の床岡達也さんは事もなげに答えます。2月頃までは降り積もるといいます。

その冬、農家は何をしているのか。納品などの作業もありますが、床岡さんにとってはいろいろな人とつながれる時間が取れる時期。打ち合わせをしたり、次に作る農作物を検討したりして、春に備えるのだそうです。

床岡さんは5代目。農園はおよそ100年以上続いています。「僕が記憶にない頃からここを開拓して、どんどん農地を広げていった」という経緯を、自分では想像がつかないと語りながらも、長い歴史を感じているといいます。

作っているもの──米3品種と、赤肉メロン

主力はお米とメロンです。

お米はゆめぴりか、ななつぼし、ふっくりんこの3品種。このうち「ふっくりんこ」は北海道外では馴染みが薄いかもしれませんが、床岡さんが「これから人気が出てくるのではないか」と見ている品種です。名前のとおりふっくらしていて、粒もしっかり。粘りは程よく、甘みもある。そのバランスの良さが持ち味だといいます。いろいろな食事に万能に合うお米です。

メロンは赤肉の「ルピアレッド」が主力(青肉も少量)。特徴は日持ちのしやすさで、収穫からおよそ1週間で食べ頃になります。早採りしているわけではなく、品種そのものが日持ちしやすいのだそうです。

これは送る側にとっても受け取る側にとっても扱いやすい性質です。長距離発送でも、暖かい地域へ送っても、届いた頃にちょうど食べ頃。あるいは「着いてから2〜3日置きたい」という調整も利く。生産者と客の双方にとって都合がよい品種、というわけです。

BLOF理論とは何か

床岡農園の栽培を特徴づけているのがBLOF理論です。

BLOFはバイオロジカルファーミング(Biological Farming)の略で、日本語では「生態系調和型農業理論」と呼ばれます。床岡さんの説明はシンプルです。植物の成長・植物生理に沿って、そこに対して人間ができるアプローチをしましょうという栽培方法である、と。植物が自然に育っていく過程を邪魔せず、必要な手を入れていく考え方です。

ここで床岡さんは、正確な線引きをしています。同農園は有機栽培の認証は取得していません。したがって「有機栽培をしています」とは言えない。ただし、やっていること自体は有機栽培と同等のレベルで、有機肥料を使いながら農薬など化学的なものを削減して栽培している――という説明です。

農業歴は22年目に入る床岡さんですが、この技術を取り入れたのは5年前。今年で6作目になります。

導入して何が変わったか

変化は2つの形で現れたといいます。

1つは収穫量。お米で明確に上がってきました。もう1つが食味です。甘くなり、おいしくなり、雑味がなくなった。毎年少しずつその変化を感じている、と床岡さんは語ります。

メロンの変化は、より具体的でした。メロンはどうしても口に瓜のような後味が残りやすい果物ですが、それが消えたのだといいます。甘みはあるのにあっさりしていて、もう一口食べたくなる――そういう仕上がりになった、と。

床岡さんが取り組んだ理由も、そこにあります。お客さんに喜んでほしい、食べた人においしいと思ってほしい。品種の特徴をつかんで、より良いものにしていく。BtoCにこだわり、食味があっておいしく、かつあっさりしていて普段から食べても飽きないものを目指しているといいます。

それでも有機農業が広がらない理由

味も収穫量も良くなるなら、なぜ広がらないのか。床岡さんが挙げた理由は複数ありました。

1つは先入観です。かつての有機農法は、技術を十分につかみきれないまま取り組まれていた面があり、その結果「有機農業は難しい」「うまくいかない」という風潮が残ってしまった。だから取り掛かりにくい。

2つ目は販路。作ったものをどこで売ればいいのか分からない、という問題です。床岡さんは、これが有機農法の広がらない大きな理由だと見ています。

3つ目はコスト。化学肥料に比べて使用量が増えるため、費用がかさむ。手に取りにくい要因になっています。

そして将来の課題として床岡さんが挙げたのが資源でした。国は2050年までに有機農業の取組面積の割合を25%まで引き上げる目標を掲げていますが、現状はおよそ1%程度。これから有機農法が一気に広がったとき、有機質の資源が足りなくなるのではないか――いまはまだ重視しなくてよくても、いずれ来る問題だ、というのが床岡さんの見立てです。

それでも「やりたい」「やり始めている」という人は増えてきている、とも語ります。100年続いた農地で、5代目が5年前に始めた挑戦は、まだ6作目に入ったばかりです。

※本記事は、ラジオ番組でお話しいただいた内容をShikisai編集部が記事としてまとめたものです。発言は趣旨を損なわない範囲で整理しています。品種・栽培状況は収録時点のものです。

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Profile

床岡 達也

株式会社床岡農園
代表

床岡 達也

とこおか たつや

北海道三笠市で床岡農園を営む農業生産者。北海道の豪雪地帯として知られる三笠市に位置し、広大な農地で主に米とメロンを栽培中。 自然由来のミネラルや有機肥料を使って香りや旨みを引き立てる農法で育てている。また、地域の特性を活かして全国の消費者に美味しい農産物を届けることを目指している。

辻 紗樹

辻 紗樹

つじ さき

経歴2016年4月~2019年2月:瀬戸内海放送(KSB)報道部所属アナウンサー2019年3月~2021年3月:NHK和歌山放送局アナウンス部所属キャスター2021年4月~2021年7月:舞夢プロダクション所属フリーアナウンサー2021年8月~現在:Jプロダクション所属フリーアナウンサー2022年:活動拠点を東京に移す主な担当番組KSB:「スーパーJチャンネル」お天気キャスター、「KSBニュースview」ニュースキャスターNHK和歌山:「ギュギュっと和歌山」ニュースキャスター、「ウィークエンド関西」番組リポーター

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