沖縄県久米島で生産量日本一を誇る車海老や、シークワーサー、紅芋など沖縄産の食材を使ったガーリックシュリンプやガーリックオイルを販売し、地域、そして無添加素材にとことんこだわる商品を出し続けているアメリカンカフェ YUNAMI FACTORY。
今回はそんなYUNAMI FACTORY 社長 摺木陽介様にお話を伺いました。
沖縄県久米島で生産量日本一を誇る車海老や、シークワーサー、紅芋など沖縄産の食材を使ったガーリックシュリンプやガーリックオイルを販売し、地域、そして無添加素材にとことんこだわる商品を出し続けているアメリカンカフェ YUNAMI FACTORY。
今回はそんなYUNAMI FACTORY 社長 摺木陽介様にお話を伺いました。
ー創業されたのはいつ頃でしょうか?
摺木社長 お店を始めたのは2015年の10月で、もうすぐ9年になります。
お店を始める前は、アメリカに留学して7年ほど住んでいました。もともと両親がガソリンスタンドの会社を経営していたのですが、その会社の状況が良くなく帰って来てくれないかということで現地の大学の卒業を機に沖縄に帰ってきました。そこからその会社を一緒にやっていくことになりました。ですが、なにか新しいこともやってかないと思いました。当時母親が楽天市場でモールをもっており、そこで久米島の車海老や泡盛を売っていました。久米島が車海老の生産量が日本一位なんです。しかしそのわりには、それがあまり認知されておらず、久米島で車海老専門店がなかったり居酒屋の一つのメニューの位置付けでしかなくもったいないなと思いました。これをきっかけに車海老で久米島の活性化ができないかと考えたんです。
ー7年もアメリカに留学していたとのことですが、留学は高校生の時からしていたのでしょうか?
摺木社長 高校卒業後は一時期専門学校に通っていたんですが、中退して、それから1年カナダに留学しました。さらにそこから7年、アメリカにいました。最初は語学学校で英語の勉強をし、そのあとコミュニティーカレッジという短大のようなところでビジネスマネジメントという経営学を学んでいました。なので28の時に久米島に戻ってきました。
帰国してすぐに始めたお店。最初は苦難の連続だった。
ーアメリカだけでなく、カナダにも留学していらしたんですね。帰国してすぐ今のお店を始められたのでしょうか?
摺木社長 帰って来てすぐですね。始めてから一年くらいかけて飲食店の営業免許等の飲食の勉強をしていました。
ーお店を開いてからは順調でしたか?
摺木社長 最初は全然でしたね。場所もあまり良くなく、今でこそSNSがありますが当時は使ってるひとも少なく、お店のことを知ってもらえるまでには時間がかかりました。少しずつ地元の商工会や観光協会、新聞社などに取り上げてもらいながら露出が増えていき、世の中的にもSNS利用する人が増えてコツコツと認知されるようになりました。お客さんに来てもらえるようになるまでには1年くらいかかったと思います。
ー最初はなかなかうまくいかなかったんですね。コロナの時期はどうでしたか?
摺木社長 営業してない期間が長かったので大変でした。その時は雇用調整をして、助成金を利用していました。うちはお店でお酒を出していないので、協力金もなく助成金で1年半ほどなんとかつないでいました。現在コロナ禍がちょうど明けましたが、やっぱりコロナ前ほどはお客さんが来てないですね。良くても8割ぐらいまでしか戻っていないです。
地産地消で、無添加で、久米島のために。
ーお店の看板商品のガーリックオイルやガーリックシュリンプがすごく美味しそうですね。味付けでこだわっていることをお聞かせください。
摺木社長 自家製でガーリックオイルを作っているんですが、それを国産のニンニクと沖縄県産のシークワーサーを素材として使用しています。お店を始める前に、ハワイのノースショアに行ってガーリックシュリンプの食べ歩きをしました。各お店で味付けが違うので、食べ比べです。現地でガーリックオイルが結構販売されているのですが、オリーブオイルとニンニクとレモン果汁を混ぜたりしているんです。これは沖縄のシークワーサーでもできるなと思いました。あとは、久米島の海洋深層水の塩を入れたり、バジル、タイム、ローズマリーなどの香辛料を入れて無添加で作っています。海老自体も上質できれいな水で育っていておいしいですよ。地産地消でやっていることもあって、お客様には好評を頂いています。
ー素材にこだわる熱い思いが伝わってきます。では最後に、今後の展望や地域にどんな還元をしていきたいかお聞かせください。
摺木社長 我々が久米島が発展するきっかけになればいいなと思います。車海老はうちの店だけで毎年1トンくらい使いますし、地域の業者さんに貢献できているのではないかと思います。
あとは地元の高校や中学校で講演をお願いされることがありまして、学生に向けてメッセージを送ったりします。教育ではないですけど、島の未来のためにもっとできることがあればいいなと思っています。
有り難うございました。今後更なる発展を祈念しています。