群馬県高崎市でStudio Activo(スタジオアクティヴォ)を運営する理学療法士・大野優介さん。スタジオではピラティスやジャイロトニックといったマシントレーニングを通じて、楽しく継続できる運動習慣を提供しています。前半では、大野さんが理学療法士になったきっかけや、プロサッカー選手を目指していた学生時代のエピソード、スタジオ開業への想いを伺いました。後半では、著書『健康長寿の人が毎日やっている筋肉にいいこと』の内容から、筋力低下のサインや日常に取り入れられる簡単なエクササイズ、食事の工夫などを紹介。ペットボトルのフタが開けづらくなったら要注意?誰でも始められる“0を1にする運動”の大切さを分かりやすく解説。運動が苦手な方にもおすすめの内容です。
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著書『健康長寿の人が毎日やっている筋肉にいいこと』

目次
Studio Activoとは──理学療法士だけのトレーニングスタジオ
Studio Activo(スタジオアクティボ)は、群馬県高崎市にあるトレーニングスタジオです。高崎駅東口から歩いておよそ10分。代表トレーナーの大野優介さんに話を伺いました。
利用者は30代から50代の女性が中心ですが、男性、アスリート、高齢者も通っています。開業は2018年10月。
このスタジオには一つ大きな特徴があります。トレーナーが全員、理学療法士だということです。
そもそも理学療法士とは何をする人か
理学療法士の仕事はさまざまですが、メインはリハビリです。とくに移動――歩く、立ち上がる、起き上がるといった動作を、痛みなく、安全に行えるようサポートするのが役割だと大野さんは説明します。
体の動きを確認できる専門職がトレーニングを見ることで、より安心・安全に、そして効果的に取り組めるのではないか――スタッフを理学療法士で揃えているのは、その考えからです。
病院で3年、そして予防へ
大野さんは大学卒業後、理学療法士として病院に3年ほど勤務し、リハビリを担当していました。
そこで多く目にしたのが、こういう事例でした。運動習慣がない人、体力や筋力が衰えてしまった人が病気や怪我をすると、回復までに非常に時間がかかる。自宅での生活に戻れなくなる。介護が必要になってしまう。
ならば衰える前に、予防的な運動をしておいたほうがいいのではないか。病気や怪我をしにくく、回復も早い。その思いが、いまのスタジオにつながっています。
小学生からの腰痛と、前橋育英サッカー部
そもそも大野さんが理学療法士を志したのは、自身の体験からでした。
小学1年生からサッカーを始め、高校まではプロを目指していました。ところが小学5〜6年生の頃から腰が痛かったといいます。中学時代もずっと痛みを抱え、ごまかしながらプレーしていました。
転機は高校時代。理学療法士に出会ってリハビリを受けたところ、腰の痛みがなくなり、パフォーマンスも上がったのです。ここで初めて理学療法士という職業を意識し始めます。
高校は前橋育英高校のサッカー部。当時を「全然試合にも出られていなかった」と振り返りますが、周囲を見て感じたことがありました。怪我で出られない選手がたくさんいる。体のことで悩まずにプレーできていたら、すごい選手になっただろうという人が何人もいた。そうした選手のサポートができるようになりたい――高校卒業のタイミングで、理学療法士の資格が取れる大学を選びました。
サッカーに打ち込んだ経験について、大野さんはこう語ります。理学療法士になるにも、なってからも勉強が必要。あの頃の「努力をする姿勢」がいまも生きているのではないか、と。
ピラティスとジャイロトニックの違い
スタジオで主に行っているのがピラティスとジャイロトニックです。どちらもマシンを使い、基本はお客様1人にスタッフ1人のマンツーマンで行います。
この2つ、どう違うのでしょうか。
ピラティスは、ジョセフ・ピラティス氏がリハビリのために作ったエクササイズです。体幹――腹筋や背筋といった上半身の筋力を発揮し、姿勢を良いポジションに保ちながら腕や足を動かす。まず力を発揮できるようにするところがスタートになります。
ジャイロトニックを作ったのはバレエのダンサーで、これもリハビリのために作られたものです。バレエ、ヨガ、太極拳、水泳などの動きを組み合わせて構成されており、目指すところはピラティスとかなり近いといいます。
特徴的なのは動かし方です。背骨を反ったり、丸めたり、ひねったりと、いろいろな方向に動かす。足をしっかり伸ばしながら動かす。体を広げるようにしながら動かす。しかもリズムに乗って行うため、「やると楽しく体を動かせる」のだそうです。
「苦しい運動」だけではない、という提案
大野さんがお客様に伝えたいことは、はっきりしています。
運動やトレーニングというと、苦しいもの・大変なものというイメージがあります。もちろん、きつい筋トレや走り込みをやりたいという人もいる。それはそれでいい。ただ、それだけではない。
体を動かすことが楽しかったり、正しく体が動くことで体が楽になるような運動があること。それを知ってもらいたいし、体験してもらいたい――そういう思いでピラティスもジャイロトニックも行っているといいます。
そして継続について、大野さんはこう付け加えました。楽しいことをやるというのが、何をするにも続く一つのポイント。運動は継続できるといい。だからこそ楽しんで取り組んでほしい、と。
著書『健康長寿の人が毎日やっている筋肉にいいこと』
大野さんは書籍も出版しています。『健康長寿の人が毎日やっている筋肉にいいこと』。
基本的にはシニア層向けで、これまで運動をしたことがない、体を鍛えたことがない、スポーツをやったことがないという人でも読める内容です。これから筋肉を鍛え始めるとどんな良いことがあるのか、実際にどういうことに気をつければよいのか。食事、運動、体の休息、そして生活習慣の4つが柱になっています。
反応は予想外の方向にも広がりました。シニア向けに書いたにもかかわらず、30代・40代の読者から「あれ、自分は衰えているかな」「こういうところにあまり注意できていなかった」という声が届いたそうです。娘さんから祖父母へ贈るといった読まれ方もしているといいます。
※本記事は、ラジオ番組でお話しいただいた内容をShikisai編集部が記事としてまとめたものです。発言は趣旨を損なわない範囲で整理しています。特定の効果・効能を示すものではなく、体調に不安がある場合は医療機関にご相談ください。
ご紹介
Profile
Studio Activo
代表トレーナー
群馬県高崎市を拠点に、リハビリと運動指導のプロフェッショナルとして活躍。JR高崎駅東口から徒歩10分の場所に構える「Studio Activo(スタジオ アクティヴォ)」の代表として、一人ひとりの身体と真摯に向き合うセッションを日々提供中。 理学療法士としての専門知識と経験を活かし、肩こり・腰痛などの不調ケアから、リハビリ、パフォーマンス向上、ボディメイクまで、幅広いニーズに対応。マシンピラティスやジャイロトニック®、BFRトレーニング、インディバなど、先進的かつ多様なメソッドを用いたオーダーメイドプログラムを提供。 スタジオには理学療法士の資格を持つスタッフが多数在籍しており、医療機関との連携や個々の身体状況への対応も万全。医師の指示に基づいた安全なトレーニングやコンディショニングも可能。 また、著書の執筆や、健康・運動に関する情報発信にも意欲的に取り組み、地域住民の健康づくりにも貢献。自身もサッカーやランニングを日課とし、アクティブなライフスタイルを体現中。 「皆さまの悩みやご希望に全力で対応いたします。一緒に健康でアクティブな身体を創りましょう。」
【経歴】・2018年〜2021年の3年間、NHK福島放送局でニュースキャスターを担当。東日本大震災に関する震災報道や台風などの災害報道にも携わり、年間で50本ほどの取材も行う。・2011年〜2015年はシンガポールとインドに居住し、海外就労。人材コンサルタントとして日系・外資・ローカル企業300社ほどの経営現地化に携わり、中でもインドでは200人近くの現地法人社長から事業展開についてヒアリングする。・2023年からは車いすバスケットボールの試合実況や会場MCとしても活動中。車いすバスケの面白さと選手や関係者の方々の思いに魅了されたことから、自身も車いすバスケに欠かせない存在になりたいと日々取材を続けている。・現在、NHKラジオ第1の全国放送の番組『マイあさ!』にリポーターとして出演中。 【資格】・TOEIC900点(リスニング満点)・防災士・2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級)・証券外務員一種・証券アナリスト基礎・Certificate of Employment Intermediaries(シンガポールの人材コンサルタント国家ライセンス) 【メディア出演】・NHK総合『おはよう日本』(全国放送)・NHKラジオ第1 『マイあさ!』(全国放送)・NHK仙台『もりすた!』・NHK福島『おはよう福島』・NHK福島『ニュース645』・NHK福島『はまなかあいづTODAY』・NHK福島『こでらんに5』ほか 【執筆】・朝日インタラクティブ株式会社『ツギノジダイ』企業経営者インタビュー※「Yahoo!ニュース」経済カテゴリー、「朝日新聞」紙面への複数回の掲載歴あり