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看護師20年から情報工学へ。村田知佐恵が熱中症予防アプリを作るまで

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看護師が開発した新しい熱中症予防の形

夏の厳しい暑さや高い湿度は、熱中症や脱水症状のリスクを一気に高めます。特に高齢者や子ども、屋外での活動が多い方にとって、事前の予防とこまめな水分補給は欠かせません。しかし、多くの人が「分かってはいるけれど続かない」「自分に合った予防法がわからない」と感じているのが現状です。そんな課題に応えるべく誕生したのが、パーソナルな健康管理を可能にする熱中症・脱水症予防アプリ「みずたまサン」です。

このアプリを開発したのは、20年近く看護師として臨床経験を積み、研究やIT開発にも携わってきたウェルネス・デザイン合同会社・代表の村田知佐恵さん。病院の外でも人々の健康を守りたいという想いから生まれたプロジェクトです。

看護経験と研究データを融合したアプリ開発の背景

村田さんは小児から高齢者まで幅広く看護に従事し、その中で「もっと早い段階で健康悪化を防げる仕組みが必要だ」と感じてきました。大学院で修士・博士号を取得し、看護と工学を掛け合わせた研究や情報学を学んだ後、姉と共にウェルネス・デザイン合同会社を設立。ヘルステック開発、リサーチコンサルティング、看護・介護コンシェルジュ、教育活動の4つの事業を展開しています。その第一弾として完成したのが、熱中症脱水予防アプリ「みずたまサン」です。

一人ひとりに合わせたパーソナル健康管理

水分補給の目安としてよく言われる「1日2リットル」という数字は、必ずしも全員に適しているわけではありません。年齢や体質、普段の水分摂取量によって必要な量は異なります。「みずたまサン」では、ユーザーの状況に合わせて最適な水分摂取量や休息のタイミングを分析し、熱中症や脱水を未然に防ぐサポートを行います。

さらに、日々の記録は三日坊主でも構わない設計で、抜けや誤りがあっても正しく分析できるアルゴリズムを採用。健康管理に苦手意識がある人でも、気楽に続けられるのが特徴です。

楽しみながら続けられる熱中症対策

アプリ内には、可愛らしいキャラクター「みずたまサン」と水玉ファミリーが登場し、日々の健康管理を応援します。健康に役立つ情報をまとめたコラムや、栄養士が監修したレシピも配信。例えば夏でも活用できる水分豊富なかぼちゃ料理など、食事面からの脱水予防も提案しています。

利用を続けることでポイントが貯まり、今後はグッズ交換やバーチャルの街で遊べる機能も実装予定です。記録を義務ではなく楽しみとして続けられる工夫が、長期利用を後押しします。

家族の健康を一括管理できる見守り機能

「みずたまサン」では、最大3名までユーザー登録が可能です。これにより、高齢の家族や子どもの健康状態もまとめて管理でき、介護や育児における見守りツールとしても活用できます。家族や大切な人のために健康を守る、その想いをアプリがサポートします。

ダウンロードと今後の展望

iOS版並びにAndroid版で配信中です。今後はバーチャル空間での交流機能や、日常生活にさらに密着した健康サポート機能の追加も予定されています。

まとめ

熱中症や脱水症状は、事前の気づきと行動で防げる可能性が高い健康リスクです。「みずたまサン」は、看護経験と研究データ、そしてIT技術を融合させたパーソナル健康管理アプリとして、日々の生活に寄り添いながら予防をサポートします。今年の暑い夏は、自分や家族の健康を守るために、「みずたまサン」を取り入れてみてはいかがでしょうか。

▼アプリ公式HPはこちら

ウェルネス・デザイン合同会社とは

ウェルネス・デザイン合同会社は、ヘルスケア分野のコンサルティング会社です。設立は2021年。代表の村田知佐恵さんが、お姉さんと2人で起業しました。

役割は明確に分かれています。お姉さんが経営面を担当し、村田さんがヘルスケアの内容面を担当する。

そして同社がリリースしたのが、熱中症・脱水予防アプリ「水玉さん」です。暑さ指数のような一般的な情報だけでなく、個人に沿った内容になっているのが特徴だといいます。

小児専門の看護師として20年

村田さんはもともと看護師です。しかも経験は20年近く

専門は小児で、小児の施設や病院、大学病院などいくつかの現場を経験してきました。

その日々のなかで、村田さんは自分に足りないものを感じるようになります。患者や家族に接するうちに、もう少し自分を成長させなければいけないと考えるようになったのです。

必要だと考えたのは2つでした。ロジカルな思考を持つこと。そして、研究を形にしていくことを学ぶこと。

働きながら大学院へ、そして博士号

そこで村田さんは、働きながら大学院に進みます。臨床と並行して学び続け、修士課程、博士課程へ。そして最終的に博士号を取得しました。

その頃には臨床経験が20年近くになっていたため、いったん臨床を離れ、大学で教員の道に進みます。

しかし村田さんには、どうしても捨てきれない思いがありました。そしてそれが、後の起業と開発につながっていきます。

思い①──病院の外の人に、看護の力を

1つ目の思いは、対象を広げることでした。

長く病院のなかで患者に看護を提供してきた。これからはもう少し目線を広く持ちたい。病院の外にいる地域の方々――病気を持っている人にも、持っていない人にも――看護の力で役に立てることはないだろうか。

思い②──「看護には、眠っているデータがある」

2つ目は、研究者としての問題意識でした。これが村田さんのキャリアを大きく動かします。

村田さんはこう説明します。看護は、データ化するのも、数値化するのも、言語化するのもとても難しい分野だ。

研究者はそれを一つひとつ拾い、形にして論文にしていく。しかし、その作業を積み重ねてもまったく足りないほど、看護のなかには眠っているデータがあるのだといいます。

ならばそれを外に出していくために、何が必要か。形にしていくための方法論を、まず学ばなければならない。

方法論にはさまざまなものがあります。そのなかで村田さんが選んだのが、開発につながる情報工学の分野でした。

教員を辞めて、工学の研究所へ飛び込む

そして村田さんは、大学教員をいったん終わりにします。向かった先は工学の研究所でした。

看護師20年、博士号、大学教員――そこから情報工学へ。本人の言葉を借りれば「正直、別世界」「180度違う世界観」です。

大学院までは、これまでやってきたことを深める延長線上にありました。しかし情報工学はそうではない。「かなりハードでした」と振り返ります。

そして村田さんは、受け入れる側の苦労にも触れました。違う分野から飛び込んできた人間を迎える皆さんも、それなりに大変だっただろう――だからこそ本当にありがたかった、と。

その場所で村田さんは、多くの重要な技術や知識に触れ、経験を積みます。触れさせてもらうだけでもすごく学びになったといいます。

そして「自分の作りたいもの」を作るために

研究所で経験を積んだうえで、村田さんは次の段階へ進みます。

いよいよ、自分の作りたいものを作ろう。

そう思ったときに、研究所を出て起業するという形になりました。そうして生まれたのが、姉との2人の会社であり、熱中症・脱水予防アプリ「水玉さん」です。

臨床20年、博士号、大学教員、情報工学の研究所、そして起業。「看護には眠っているデータがある」という一つの問題意識が、これだけの距離を歩かせていました。

※本記事は、ラジオ番組でお話しいただいた内容をShikisai編集部が記事としてまとめたものです。発言は趣旨を損なわない範囲で整理しています。本記事は特定の効果・効能を示すものではありません。体調に不安がある場合は医療機関にご相談ください。

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Profile

村田 知佐恵

ウェルネス・デザイン合同会社
代表

村田 知佐恵

むらた ちさえ

ウェルネス・デザイン合同会社の代表を務める。
看護師として、都内の障がい児施設や大学病院などで約20年の臨床経験を有し、小児看護専門看護師(CNS)の資格を持つエキスパート。
日本赤十字看護大学大学院、東京女子医科大学大学院での研究活動を通じて知識の研鑽を積み、看護学博士号を取得。
大学教員として教育活動に携わった後、国立研究開発法人産業技術総合研究所(AIST)、東京大学大学院新領域創成科学研究科にて、AIや人間拡張技術など次世代技術分野の研究員として研究活動に従事。2021年に同社を起業。
医療コンサルティング企業として、ヘルステックの開発や健康支援サービスの提供を通じて、次世代型ライフスタイルの創造による人と社会の健やかで持続可能な暮らしの実現を目指している。

公式サイトはこちら
星乃 心美

星乃 心美

ほしの ここみ

【職歴】
(株)リュードリュー ホットヨガ インストラクター業務(1年間)
(株)アディスミューズ 建築事務所総務部にて、来客応対 勤怠管理など(3年間)
2010年よりフリーランス活動
【趣味】
フラダンス、旅行、料理、映画鑑賞、マラソン【特技】
バレエ(18年)声楽(10年)【実績】
<TVリポーター、ナレーションなど>テレビ埼玉「ごごたま」J:COM千葉セントラル・東京北・神奈川県央各局「デイリーニュース」JCN足立「妻好・アッコの足立広報」「MAQUIA ONLINE」CM「旅フェア」CM「アクサハッピー劇場」WEB CM「ショップチャンネル」<ラジオ パーソナリティ・リポーター>FM世田谷「Setagaya Goes On」ラジオ成田「Morning View NARITA Radio Café」レインボータウンFM「大江戸ワイドスーパーアフターヌーン」<ミュージカル出演>「赤毛のアン」ダイアナ役(東京国際フォーラム 2013年)「GANG」プラム役<イベント・展示会MC>「東京モーターサイクルショー2013」MIDLANDブース「DNP 記者発表会」「SONY ランドセル贈呈式」「千場義雅トークショー」(新宿高島屋)<映画出演>「口裂け女 リターンズ」シズコ役「海に降る雪」看護婦役

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