家づくりの前に考えたい人生プランに寄り添うファイナンシャルプランナー


いわて住宅FPオフィス 代表 藤原 昭男 FUJIWARA AKIO

家を建てる時まずどんなことを考えますか。住宅ローンのこと、快適さ、安全性、デザイン性、考えることは多くあります。しかし一番に考えないといけないのはその後の人生のライフプランです。ライフプランがしっかりしてこその家づくりだと語る藤原代表に起業のきっかけや思いの根幹をお聞きしました。

自身の経験から気付いた家を建てることの難しさ

ーいわて住宅FP オフィスを立ち上げたのはどんなきっかけからですか。

藤原:16年間都市銀行に勤務し、地元に帰るタイミングで転職しました。転職先はソフトウェアの営業と畑違いの世界だったので、自分の今までの経験を生かせる何かを始めたいと考えていました。その後、不動産の営業や、保険も勉強し、銀行員時代の住宅ローンの経験と保険の知識を生かすためにファイナンシャルプランナー(以下、FP)の資格を取得したことがきっかけです。

藤原:そうですね、銀行での住宅ローンの経験、不動産の経験と保険を組み合わせてできることを考えました。また家を買うというのは人生における大きな買い物にも関わらず、流されて買ってしまったという方も少なくありません。そうなるとローン破綻を起こす方もいます。そういったトラブルを無くすために家を買う前にライフプランを立てることの大切さを伝えたいと思い、特化したFPとして起業しました。

―私はまだ家を購入したことはないのですが、家となると色々な不安が出てきますよね。

藤原:お金のこと、今後のライフプラン、お子さんのこと、色々悩むことが多いと思います。私は実は2回家を建てているのですが、始めはあまり考えず、流れで買ってしまったんです。欠陥住宅ではありませんでしたが、断熱のことなど住んでみると様々な課題が見えてきました。そこで建て直す時は、今後のライフプランもしっかりと見据えて、フルオーダーメイドで建て直しました。

我が家をフルオーダーメイドで建てる魅力

―フルオーダーメイドで家を建てる一番の良さは何ですか。

藤原:その家に愛着が湧くことですね。オーダーメイドだと、住めば住むほど楽しいですし、日々ワクワクしながら暮らせます。思い入れのある家だからこそ大切に住みますし、暮らしも良くなると思います。私に相談にお越しいただいた方には、まずお客様の好みや、夢、希望、将来のプランをお聞きし、それからこの工務店さんが合うなと思うところを紹介し、いかに想いや夢を詰め込むかを大事に家を建てるプランを立てていきます。

―今まで一緒にプランを立ててきたお客様の中で印象に残る出来事はありますか。

藤原:どの家族、どの方も印象に残っていますが、この仕事を始めたころ、ライフプランを重んずる工務店の社長さんと思いが重なって、その社長さんが会社を作ったところから、見学会にも参加して一緒に歩んできました。その工務店さんとの最初のお客さんは思い出深いですね。そこから地元の工務店さんの大切さを感じました。また一緒にプランを立てていく中で、正直新築は厳しいというお客様とも一緒に考えて無事家を建てることができ、そのお客様から「藤原さんと出会わなかったら自分たちは家を持てなかった。」と言われた時も思い出深いです。

その後の人生を見据えた家づくり

―今後のビジョンを教えてください。

藤原:ビジョンというかモットーにしているのが「三方よし」ということです。お客様、工務店さん、そして自分の三方が笑顔になれる仕事をしていきたいです。地味に見えるかもしれませんが、地元の小さな工務店さんもつぶれないような、皆がハッピーになれるような仕事。今はお金よりやりがいを大切にしているので、この想いをどう後継者に引き継ぐかを考えています。

―地元も大事にされているのですね。

藤原:起業したころは地元の工務店さんから大手のハウスメーカーさんまで幅広く一緒に仕事をさせていただきましたが、結果的に地元で一生懸命やっている人たちとする仕事の楽しさに気づきました。大工さんから始めて何十年もやっている社長さんの話を聞くとぶれずに続けることの大切さも教えていただきました。そんな地元の工務店さんと一緒にフルオーダーメイドで建てる家の魅力、家を建てる前にはまずライフプランを立てることが当たり前になるよう活動を続けていきたいです。

編集後記

家は一生に一度の大きな買い物です。家を建てる時、様々な不安はつきものですが、そんな不安やその後の人生まで寄り添ってくださる「いわて住宅FP オフィス」の藤原代表のような存在がどの地域にもいてくださると安心です。ぜひ岩手にお住まいの方はまず藤原代表に相談してみてはいかがでしょうか。

Profile

いわて住宅FPオフィス 代表

藤原 昭男 FUJIWARA AKIO