shikisai radio
radio
3

坂田裕希(株式会社AirPhoto)とは?光触媒ブランドを育てて譲渡し、EC支援へ

読込中...
読込中...

株式会社AirPhotoのCEO坂田裕希さんがゲスト登場。地域色彩を未来へつなぐ取り組みや、EC事業支援の秘話を語ります。新たなビジネスのヒントが満載のインタビューをお楽しみください。

坂田裕希さんと株式会社AirPhoto

坂田裕希さんは、株式会社AirPhoto(エアフォト)のCEOです。事業の柱はEC事業者の支援。社名のとおり、EC事業者向けの写真撮影から始まった会社ですが、現在は動画制作、SNS運用、ECサイト制作まで、幅広く支援できる体制を築いています。

もっとも、坂田さんは最初から起業を志していたわけではありませんでした。

「代表的な就活ミスマッチ」だった新卒時代

大学時代の坂田さんは、自転車競技に打ち込んでいました。かなりマイナーな競技ですが、広島県代表の国体選手として2年間走ったほど。「本当に運動しかしていなかった」と振り返ります。

その状態で就職活動を迎えました。部活で主将を務めたという人材は日本の大企業に好まれます。実際に大企業から内定を得るのですが、その時点で「何がやりたいか」「どういう働き方をしたいか」を考えたことがほとんどなかったといいます。就活に受かること自体が目的になっていた、と。

そして働き始めてから、ある瞬間が訪れます。「あれ、何のためにこれ、毎日時間を使ってるんだっけ」。坂田さんはこれを「代表的な就活ミスマッチ」と表現します。ここから、生き方そのものを考えるようになりました。

いろいろな人に会うなかで、経営者という生き方に惹かれていきます。憧れた人たちに共通していたのは、ビジネスを追求している姿勢でした。目先の売上や利益ももちろん大事だが、それ以上に「ビジネスを通じてどういう生き方をするか」にフォーカスしている。そこが格好よかった、といいます。

最初の起業は「光触媒」のブランド化だった

2015年、坂田さんは最初の起業をします。手がけたのは光触媒という、日本で開発された除菌・消臭に関する技術のブランド化でした。

きっかけは相談です。町工場でつくられていた製品で、開発者はいるものの、営業やマーケティングの人材が社内にまったくいない。「いいものを作るんだけど、売れない」という状態でした。総合商社での経験があった坂田さんに、「こいつに頼めば何か売っていくんじゃないか」という期待が寄せられたのだといいます。

技術者と話すうちに面白さを感じた坂田さんは、当時伸びていたペットマーケットから参入します。毒性のないペット用の除菌消臭スプレーとしてブランドを立ち上げ、Amazonランキング1位を獲得しました。

売り方も当時としては新しいものでした。Instagramのマーケティングがまだ今ほど一般的でなかった時期に、Instagram上で写真コンテストを開催。愛犬・愛猫を自慢したい飼い主が自慢できる場所をつくる、という発想です。そこからブランドを広げていきました。

2017〜18年頃には、人間向けの除菌・消臭グッズへも展開。そして2021年、2つのブランドをどちらも当時の取引先へ譲渡します。

なぜ「写真」から始めたのか

ブランドを立ち上げる過程で培ったECのノウハウを、今度は支援する側として提供したい――そう考えて始めたのがAirPhotoでした。

その入口を写真にしたのには、自身の経験がありました。自分でブランドを運営していたとき、ECのことが分かっているカメラマンがほとんどいないと感じていたのです。思い描いたブランドイメージどおりの写真を撮ってもらうのが難しい。ならば、ECが分かっている人間が集まって写真のサービスをすれば面白いのではないか。

調べてみると、アメリカには同じモデルで規模を拡大していると見られる会社がありました。日本にはまだその業態がない。自分の経歴とも合致する――そうして立ち上げに至ります。

現在は、1営業日あたり1〜2件のペースで問い合わせが入る状態だといいます。写真から派生してSNSやEC制作へ、さらにAmazon出身の社員も迎えて、コンサルティングの比重を大きくしています。

もう一つの軸──ビジネスパーソン向けのAI研修

EC支援とはまったく別の軸として、坂田さんが始めたのが生成AIの研修事業です。

きっかけは自社の課題でした。ChatGPTをはじめ生成AIが次々と登場するなか、自社の業務にどう導入するかを考えていたとき、大学の後輩に情報工学の博士号を持つ人物がいることを思い出します。その人を講師に招き、自社向けの講義をしてもらったところ、非常に分かりやすく勉強になった。

そこで、これをオンラインのeラーニングにしてビジネスパーソン向けの研修として広めようと考え、前年12月から事業として展開しています。AIをどう使いこなすかは、情報がまとまっているものが少ない領域です。「AIに興味はあるけれど、何から勉強すればいいのか分からない」という会社の力になれたら、と坂田さんは語ります。

自転車競技に打ち込んだ学生時代、大企業でのミスマッチ、町工場の技術のブランド化、そしてEC支援とAI研修。一見バラバラに見える経歴は、「ビジネスを通じてどう生きるか」という一本の問いでつながっていました。

※本記事は、ラジオ番組でお話しいただいた内容をShikisai編集部が記事としてまとめたものです。発言は趣旨を損なわない範囲で整理しています。事業内容・時期は収録時点のものです。

公式サイトはこちら→https://airphoto.jp/

RADIO

この
エピソードを
配信で聞く

ご紹介

Profile

坂田 裕希

株式会社AirPhoto
CEO

坂田 裕希

さかた ゆうき

株式会社AirPhoto代表取締役/2015年に株式会社HANDENを創業。光触媒技術を用いたブランドHUGFAM(ハグファム)・SUTTO(スット)を展開し、2021年8月に両ブランドをバイアウト/2022年に株式会社AirPhotoを創業。ブランド企画からバイアウトに至る過程で培ったブランドづくり・EC事業に関する知見を活かし、EC/D2C事業者向け写真・動画撮影サービスAirPhoto(エアフォト)を展開中。

公式サイトはこちら
石塚 直樹

株式会社ウェブリカ
代表取締役

石塚 直樹

いしづか なおき

新卒でメガバンクに入社し、国土交通省、投資銀行を経て独立。腕時計ブランド日本法人の立ち上げを行い、その後当社を創業。地域経済に当事者意識を持って関わりながら、様々な企業の利益改善や資金調達を、デジタルや金融の知見を持ってサポートしています。

記事:「Shikisai」立ち上げの背景とは?株式会社ウェブリカ・石塚直樹が語る地域企業活性化のビジョン

地域 関東地方の関連コンテンツ

横浜健康経営認証とは|9/30締切・どのランクが狙えるか、どんな会社なら意味があるのか

  • 地域 関東地方

川崎のキムチ「おつけもの慶」とは?店舗・通販と、あごが落ちるほど旨い味の秘密

  • 地域 関東地方
  • 視点 食品
  • 業種 発見