横浜エクセレンス 地域の熱狂が交わり、軌跡が生まれる瞬間。

株式会社横浜エクセレンス
代表取締役
桜井直哉
SAKURAI NAOYA
目次
横浜エクセレンスはなぜ横浜を選んだのか
横浜エクセレンスは、もともと東京都板橋区で活動していた「東京エクセレンス」から派生したクラブだ。Bリーグ開幕後、より大きな可能性を求めて2021年に横浜へ。日本最多の人口を抱える政令市であり、港町らしい開放感や多彩な地域資源(みなとみらい、馬車道、元町…)が共存する横浜は、スポーツクラブの発展に理想的な土壌だった。ブランド力、アクセス、そして“街の多様性”が、クラブの挑戦を後押ししている。
「サッカー出身の社長」がもたらした視点
桜井社長は4歳からサッカー一筋、高校時代に全国大会を経験し、社会人でもプレーした異色の経歴の持ち主だ。30歳でバスケット界へ飛び込んだ当初は、ルールもほぼ白紙。しかし、わずか1〜2秒で局面がひっくり返る試合展開に魅了され、一気にのめり込んだという。サッカーで培った勝負勘と、競技外だからこそのフラットな発想は、クラブ経営において「観客体験」「地域接点」「社会貢献」を軸に据える判断へとつながっている。
観客数は4年で約3倍——家族で楽しむ“横浜の週末”
移転当初の平均観客数は約600人。それが今シーズンは1,900人弱へと伸び、約3倍に成長した。30〜40代のいわゆる“スラムダンク世代”が親となり、子どもと一緒に観戦する構図が定着しつつあるのが背景だ。スポンサー協賛の「スマイルパス」により、横浜市内の未就学児・小中学生を自由席で無料招待できる仕組みも、未来のブースター育成に効いている。会場では、選手の息づかいまで感じられる距離感が、週末のレジャーとしての満足度を押し上げる。
年間150回の地域交流——“待つクラブ”から“出ていくクラブ”へ
横浜エクセレンスの核は、地域とともに育つ姿勢にある。小中学校への訪問授業や、区のイベントでのシュート体験ブース、街なか清掃など、年間およそ150回——2〜3日に1度という密度で市民と接点を持つ。スポンサー企業と共催する社会課題解決型の取り組み(試合前のゴミ拾い、障がい当事者の無料招待など)も着実に拡大中だ。中区・西区・南区・鶴見区を中心に“顔の見える活動”を積み重ねることで、「まずは街で知ってもらう→次は会場で体験してもらう」という導線が整ってきた。
会場を彩る“魅力の装置”:選手、マスコット、そして一体感
得点力で牽引するトレイ・ボイドのようなキープレイヤーが会場を沸かせ、近距離でプレーを体感できるバスケ特有の臨場感が熱量を増幅させる。そこに、クオッカをモチーフにした2体のマスコット「ピック」と「ロール」が加わり、子どもたちの心をがっちり掴む。ダンスで魅せ、写真撮影で盛り上げ、初来場者の満足度を底上げする“体験価値のハブ”として機能しているのだ。結果として、選手推しの女性ファンも増え、客層はより厚みを増している。
「二千人で戦う」クラブへ——これからの横浜エクセレンス
練習では本番さながらに競り合い、時に言い合いも厭わず、終われば握手で締める——そんな文化がチームの一体感を育てている。試合後には桜井社長自らが入場口に立ち、勝敗に関わらず観客へ感謝を伝える所作も、クラブの哲学を象徴するものだ。「一人で戦うのか、五人で戦うのか、二千人で戦うのか」。ブースターとともに歩むほど、クラブの背中は押される。
今後も地域連携をさらに強化し、横浜という大都市の多様性とスピードに合わせて、イベント接点・教育連携・社会貢献を立体的に広げていく。観客動員の伸長は単なる数字の話ではない。横浜の街が“自分ごと”としてクラブを受け止め始めた証左であり、スポーツが街の誇りになるプロセスそのものだ。
B2昇格といった過去の成果に過度に頼るのではなく、目の前のファン一人ひとりと関係を育て、次の来場につなげる——横浜エクセレンスの挑戦は、これからが面白い。
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ご紹介
Profile

株式会社横浜エクセレンス
代表取締役
幼少期からサッカーに情熱を注ぎ、全国高校サッカー選手権への出場を果たす。社会人サッカー選手としてプレーした後、スポーツの枠を越えた価値創造を志し、30歳でプロバスケットボール業界に転身。
2021年、東京都からのクラブ移転に伴い「横浜エクセレンス」代表取締役社長に就任。
「スポーツを通じて地域と共に未来を創る」ことを理念に掲げ、年間150回を超える地域活動や学校訪問、障がい者支援イベントなどを継続的に展開。地域とのつながりを基盤にしたクラブ運営を徹底し、移転当初600人規模だった観客動員数を、わずか4年で約1900人規模へと成長させる。
試合終了後には観客一人ひとりに感謝の言葉を伝えるなど、地道で誠実な姿勢と、クラブ・選手・地域をひとつにする強いリーダーシップを兼ね備える。
現在はB2昇格と“日本一の地域密着クラブ”を目指し、地域と共に走り続けている。