自分の身体の正解とは?健康になりたい人を全力でサポートする整体院松華の取り組み


整体院松華 院長 平尾 嘉信 HIRAO YOSHINOBU

「ケガや病気は事前に防げるのでは」という想いからスタートした「整体院松華」。

理学療法士としての知識と経験を生かしながら、地域の予防医療に取り組む平尾嘉信さんと髙柳勝之さんにお話を伺いました。

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地域の予防医療の受け皿になるためにスタートした整体院

── 事業を立ち上げたきっかけを教えてください。

平尾さん:一つは、地域の方たちに向けた予防医療の受け皿を作りたかったからです。

私は元々、理学療法士として病院に勤務していました。骨折などのケガや脳梗塞などの病気がきっかけで入院した方のリハビリテーション(以下、リハビリ)などを担当していたのですが、次第にケガや病気は事前に防げるのではないか、と思うようになったんです。

理学療法士協会で、地域の健康教室を主催しており、そこでも予防医学は大事なのではと思うきっかけがありました。そのイベントでは、ケガなどはないけれど身体の状態を見てほしい方とお話する機会があったのですが、「悪くなる前に対策をとりたいけど、相談できる場所がない」という声をたくさんいただいて。これらの経験から、その方たちの受け皿になれたらと思い、整体院という形で事業をスタートさせました。

もう一つの理由は、たくさん勉強をしたかったからです。

勉強するには少なからずお金がかかりますが、一般的に理学療法士の生涯年収は中卒以下といわれており、数十万もする外部のセミナーにお金を支払うと、生活資金が残らないんです。理学療法士の中には、勉強をしない選択肢をとる方もいますが、僕は勉強してたくさんの人の身体を良くしたかったので、自分で整体院を経営して稼ぐという選択をしました。「自ら稼いで勉強をする」サイクルは、実際やってみて自分にあっていると感じますね。

── なぜ理学療法士になろうと思ったのですか?

平尾さん:自分の曾祖母がきっかけです。大好きだった曾祖母は認知症で、当時は曾祖母のために何ができるか、考えて行動することが楽しいと感じていました。曾祖母は、僕が中学生の時に亡くなったのですが、その後の進路を決める際に、介護の仕事がしたいと親に伝えたところ、「介護の仕事はいい仕事だけど、とても大変な仕事。一家の主が介護の仕事をすると、あなたの家族が大変になる」と言われました。その頃、母のいとこがちょうどリハビリ関係の仕事をしていたので話を聞き、身体が悪い状態から良くしていき、元気にしてあげる仕事の方が自分には合いそうだと思い、理学療法の道に進むことにしました。

── 実際に理学療法士になってみて、イメージとのギャップなどはありましたか?

平尾さん:ギャップよりも不安がありました。病院勤務をする前は、それなりに患者様を治せる状態になってから現場に出ると思っていました。でも学校では、対策やリハビリの大枠の方法だけ教わり、具体的なやり方は習わないまま、病院の現場にでることになったんです。

僕は、高齢者の患者様が多い現場に配属になり、生死を分ける環境にいたので、失敗できない怖さがありましたね。

病院の現場での仕事をしていくうちに、リハビリの内容次第で良くなり方が違うことを知り、よくなっていく患者様がいることがわかり、もっと影響力を高めたいと思ったので、積極的に勉強をするようになりました。

医学の世界は、エビデンスや科学的根拠を大事にしているのですが、現場に出るとそれがあてにならない場面が数多くあります。そこで大事になってくるのが現場での経験値です。エビデンスやデータから得た根拠を元に、活用法や注意点を明確にしながら、先輩たちと相談しながら治療に介入していき、予想外の事態になったら都度確認しながら業務を進めてました。

病院での経験は、教科書に載っていないことばかりで、自分たちで考えていくしかなかったので、考えの幅が広がりました。常識にとらわれずに患者様一人一人にあったやり方を提案していくことなどは、とても勉強になりました。

── 病院では、どれくらいの期間、どのようなお仕事をされていたのですか?

平尾さん:病院では8年半勤務していました。勤務先の医療法人の中で、リハビリを重視している病棟や治療がメインの病院、デイサービスや介護施設など転々と勤務しました。場所によって患者様や利用者様の症状は様々で、それぞれの考え方ややり方がありました。

例えば、発症してすぐの急性期の患者様だと、自分自身の力で元気になっていくので邪魔しないようにアシストをしていきます。逆に、施設に入居している患者様は、ほぼ症状が固定されているので、身体の機能をより高めていったり、今できることを少しでも楽にしたりするリハビリを行っていました。

── 独立して事業を立ち上げるにあたって不安などはありましたか?

平尾さん:あたらしいチャレンジをすること自体に不安はありませんでしたが、集客できるかはすごく不安でした。でも、ホームページ制作やチラシ制作を元々知っていた先輩が手伝ってくれることになり、頑張ってみようと思えたんです。当時は、理学療法士で独立している人が地域に誰もいなかったので、心強かったです。

今思えばですが、国家資格である理学療法士がやっている整体院で、こんな思いを持ってやっているというのは、人を引きつけるウリだったんですよね。なので、あの時独立して本当によかったと思います。

── 続いて高柳さんにお伺いします。これまでのご経歴と、平尾さんと一緒にお仕事をすることになったきっかけを教えていただけますか。

高柳さん:僕は元々スポーツをしていて、将来は運動やスポーツに関わり誰かのパフォーマンスをあげるような仕事がしたいと思い、見つけたのが理学療法士でした。専門学校で学んでいくうちに、患者様を「動ける身体」にしていきたいと思うようになり、整形外科で仕事をしていました。

高柳さん:平尾さんとは、地域の勉強会で出会って、2年間くらい「うちの整体院で患者様に運動を教えてもらえませんか?根本改善に必要なので力を貸してください」と声をかけられていました。僕にとっては独立するのは大きなチャレンジだったので、どうしようかなと迷っていたのですが、踏ん切りがついたのがちょうど2年前くらいです。

決め手になったのは、自身の交通事故です。鎖骨を骨折して治療をしていたのですが、当時勤めていた病院で頑張っていたことが認めてもらえていないことを痛感する経験をしました。そこから、独立を考えるようになり、1年間治療をしながら病院勤務をした後、平尾さんの整体院に合流しました。事故がなかったら、おそらく今も平尾さんと一緒に仕事をしていないと思います。

平尾さん:自分たちは反対のタイプで考え方も違うんですが、目指すところが同じですし、お互いを尊重しあっています。高柳さんは、身体をすごく細かく見て、細かい運動指導をされるんですが、僕はどちらかというと大きく見ていくタイプなんです。僕ができないところを高柳さんが埋めてくれるのと、目の前の患者様を徹底的に良くしていきたいという強さを感じ、更に僕の意識を組んでくれる存在として、一緒にやろうと声をかけました。

身体を総合的に見て判断する独自のメソッドとは

── 現在の事業について詳しく教えていただけますか。

平尾さん:僕は整体をやっていて、高柳さんには身体の使い方や動き方の指導を担当して頂いています。

一般的に整体院で施す処置は、ストレッチや筋トレ、マッサージなどだと思いますが、僕の場合は、身体の外だけでなく中の問題も総合的に見ています。その方の考え方や受け取り方、食事、睡眠、自律神経、内臓の調子などの問題から、わかりやすい形で現れたのが痛みやしびれなどの症状だと認識しています。

その総合的な判断から、今後どう身体のバランスをとっていくのかを指導しています。その中でも一番特徴的なのは、古武術の要素を取り入れた「脱力メソッド」です。

一般的な整体院だと、筋肉を鍛えて関節にかかる負担を軽減する方法をとるかと思いますが、僕は今までの経験から高齢者の方に筋トレをやらせることに違和感を感じました。力ではない身体や姿勢の使い方について知り、指導ができるようになりたいと思い、調べていくうちに「筋力は抜くもの」だとわかったんです。現在僕たちは、脱力した状態で力を出せることと高齢になっても継続できることに重きを置いて指導しています。

高柳さん:僕は身体を動かすピラティスをメインにやっています。身体の使い方や動き方の細かいところを見て原因を探りながら、ピラティスを通じて自分の身体の動きや軸を感じてもらっています。これは身体の構造を知っている理学療法士だからこそできる指導だと思いますね。僕はいろいろなことに興味があり、理学療法や武術、スポーツなどいろいろ勉強したところのいいところを採用して治療に取り入れています。

ピラティスを取り入れた理由は、自分自身が骨折をしたときにピラティスを受けに行ったのですが、1回受けただけで感覚が全く違ったんです。身体の中の軸が通って、姿勢が勝手に取れたので、これを患者様に伝えようと思い、ピラティスを学びました。

── 患者様に指導されるときに工夫していることはありますか?

平尾さん:説得するのではなく、患者様ご本人が納得することが大切なので、その方の実体験に紐づけると、わかっていただけるように思います。ご本人のエピソードを引き出すと「確かに」となりますね。

人は体験を通じて自分の限界や加減を知ったりしますよね。どこまで耐えられるのかの限界を把握しながら自分の身体に意識を向けていただけると、身体が変わって健康になっていくと僕は思います。身体は何かしらの合図を送っていて、それを無視し続けた結果が傷みです。自分の身体に意識を向けていると、「いつもはできることができない」と違いに気づくこともできます。

基本的には「僕たちが治す」のではなく、自分の身体は「自身の治癒力が自然に治していく」ものだと思っているので、その自然治癒力を高める方法をお伝えしています。

── 整体院のYoutubeではどのようなことを配信されていますか?整体院での治療と違う点はありますか?

Youtubeでの動画配信をはじめたきっかけは、来院してくださる方のために復習用動画を提供するためです。それらの動画は限定公開にしており、一般向けの発信は、多くの方が見ることを想定して、おおよそのスタンダードをお伝えしています。

ただ、人によって人体の骨格や筋肉の量、骨の形、関節の構造は全く違うので、来院される方には、「どうやったら自分の一番いい状態に持っていけるか」について指導しています。その日の体調や状況によっても変わるため、自分に合った方法を見つけることを頑張ってやりたい方には徹底的に指導しています。

自分の身体を大切にする方法を見つけたい人はぜひ来院下さい

── 今後のビジネスビジョンについて教えてください。

平尾さん:僕は、健康になれるための情報サイトを作りたいですね。様々な業種の人々を巻き込みながらコンテンツを作りつつ、健康増進を図るためのプラットフォームやコンサルサービスをやっていきたいと考えています。整体院の方が落ち着いてきたので、仲間を増やしていくことからスタートしたいですね。

高柳さん:全国各地で運動指導を行いたいですね。僕たちの整体院は浜松にありますが、ここだけにとらわれず、運動ができるところならどこでも訪問して、たくさんの人を救っていきたいです。

── 最後に、記事を読んでいる方にメッセージをお願いします。

平尾さん:私の一番の願いは、みんな健康になってほしいということです。自分自身でケガや病気を予防していってほしいですし、極論を言えば整体院にこなくなるのが一番だと思います。そのためにも、自分の身体のことを大切にしてほしいですね。

身体は交換できないもので、本来は大事に扱わなければいけないものだと思います。自分がいい状態になり、健康で幸せになることで、たくさんの人に影響力を与えられるようになってほしいですし、僕はそのためのお手伝いをしたいです。

自分自身を「大切にする」具体的な方法を、一緒に見つけたい方はぜひ当院にいらしてください。

高柳さん:僕の個人での活動は「リバティスタイル」という屋号で行っており、これは自分自身で自由を掴み取ってほしいという思いを込めています。共感してくださる方や興味のある方は、ぜひ来院ください。あと、僕は運動が好きなので、皆さん楽しんで身体を動かしてほしいなと思います。

編集後記

タイプが異なり、考え方も違うお2人が、お互いに補完と尊重をしながら一緒に仕事をされているのが印象的でした。平尾さんがもつ一貫性と、高柳さんがもつ多角的な視点を生かしたアプローチが整体院の強みであると感じました。

自分の身体のベストな状態を見つけたい方は、ぜひ整体院松華を訪れてみてください。

Profile

整体院松華 院長

平尾 嘉信 HIRAO YOSHINOBU

私は1989年5月27日生まれ、静岡県掛川市出身。
中学時代に医療分野に興味を持ち、名古屋の学校で理学療法士の資格を取得。
病院や介護施設でのリハビリ業務を通じて予防医学の重要性に気づき、現在は整体院「松華」を運営。「健康寿命の延伸・健康で幸せな人生のトータルサポート」を理念に、患者一人ひとりに寄り添った施術を提供。
趣味は古武術や瞑想、草取りで、1日3リットルのお白湯を飲むことや礼法の実践を日課にしている。好きな食べ物は寿司、カレー、ラーメン、赤ワインなどで、トマトやゲテモノは苦手。
健康を重視した生活習慣を大切にしながら、患者さんにも日々の健康維持に役立つアドバイスを行う。