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女性の9割が足に悩みを持つのに、フットケアサロンは少ない。横浜元町アプリシエ大島道子さんに聞く

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今日はフットケアサロンを運営する大島道子さんをお迎えします。元町の裏通りに位置するサロンの21年にわたる歴史や、フットケアの効果、地域のつながりについてたっぷりお話を伺います。日常の疲れを癒すフットケアの魅力をぜひお楽しみください。

横浜元町の、一本裏通りにあるフットケアサロン

大島道子さんは、神奈川県横浜市の元町で女性向けのフットケアサロン アプリシエと、技術を学びたい方向けのフットケアスクールを運営しています。

場所は、いわゆる有名なメイン通りではありません。一本山側の通り――「クラフトマンシップストリート」です。

サロンは収録時点で21年目。最初の5年ほどは石川町で、元町に移ってから16年目を迎えるところでした。

ちなみに大島さんは、同じ放送局で自身の番組も持っています。『横浜元町発、足元からハッピー』。前半は足・靴・歩き方のお役立ち情報、後半は元町の方を呼んで店や街、イベントを紹介するという構成です。

「定年までこの感じでいけるかしら」から始まった

大島さんはもともと、フットケアとは無縁の会社員でした。一般事務や秘書の仕事です。

秘書の仕事は楽しかったものの、スケジュールが変わりやすく自分のプライベートが分からなくなる感覚がありました。そこで思ったのが、この一言です。

「定年まで、この感じでいけるかしら」

いずれ自分で何かできたらいい、手に職を――そう考えて会社のパソコンで検索して見つけたのが、当時普及し始めていたリフレクソロジー(足のマッサージの一種)のスクールでした。

正直な動機も語られています。「独立できる」という言葉に、その頃の私は弱かった。

スクールで、自分の足だけが心配された

ところが、そのスクールで転機が訪れます。

当時の大島さんは、パンプスとスーツで働き、合わない靴で足が痛い思いをしていました。生徒同士で足のマッサージを練習し合うと――

みんなが、私の足を心配する。

大島さんは驚きます。足が痛いのは当たり前で、みんなそうだと思っていた。ところが周りはそうではなく、きれいな足をしていた。自分の足にはタコや魚の目が勢揃いしていて、見せるのも恥ずかしいくらいだった。

そこでフットケアというものがあることを教えてもらいます。「サロンに行けばいいのに」と言われて、大島さんは思いました。

「あっ、リフレクソロジーと相性が良さそうだな」

実際にやってみて自分がすごく楽になったので、同じような人がきっといるはずと考えた。そこから面白くなって、会社も辞めてしまう。

「定年までのはずが、どこへ行ったんでしょうね」

開業のきっかけも偶然でした。スクールに通い終えて「そろそろやろうかしら」という時期に、知り合いから「石川町の店にスペースが空くから、やってみたら」と言われ、「やるやる」と始めたのだそうです。

大島さん自身の分析は「思い立つとやりたくなっちゃう。動いてから考えよう、という感じ」でした。

「お客さんは、店を出せば来るものだと思っていた」

21年で大変だったことを尋ねられた大島さんは「あんまりそう思わないタイプで」と前置きしつつ、開業当初の勘違いを明かしました。

お客さんは、店を出せば来るものだと思っていた。

会社員から独立したばかりだったから、と。当然そんなことはなく、宣伝しなければ、知ってもらわなければいけないと気づきます。

お金をかけられないので、ホームページも自作。今のように簡単なツールもない時代でした。

「HTMLって何?」という状態で、頭がハゲちゃうんじゃないかと思いながら調べて作った。

それでも「今思えば楽しかった」と振り返っています。

女性の9割が、足に何かしらの悩みを持っている

フットケアを受けると、どうなるのか。まず大島さんが挙げたのが、この数字でした。

女性の9割が、足に何かしらの悩みがあると言われている。

むくみ、冷え、巻き爪、タコ、魚の目。巻き爪も魚の目も痛みを生じます。だからまず痛いのが楽になる。むくんでいた足がすっきりする。

ただ、来店動機はそれだけではありません。

訪れるのは、働いている方や忙しいママさんが中心。リラクゼーション目的で来る方も結構いるそうです。

「ほぼ、寝てます、皆さん」

2〜3時間と長く滞在する方も多く、それでも「えっ、もう終わり?」という感覚だといいます。

フットケアは、痛くない

「マッサージは痛いのでは」というイメージについて、大島さんははっきり否定しました。

テレビでやっている我慢大会や罰ゲームのようなものとは違う。私自身が痛いのが苦手なので、気持ちよくなっていただこうという方針。痛くはないです。

巻き爪などは痛みを伴う症状ですが、ケアの作業自体は痛みを伴わないとのことでした。

眠くなる理由も説明されています。足を触られると末端の血行が良くなる。しかも最初に足を温めるところから入るので、絶対に眠くなる

そして足の役割について、こんな比喩が語られました。

足は、建物でいうと土台の部分。

足元のバランスが悪いと、姿勢が悪くなったり、グラグラしたり、歩くだけで疲れやすくなったりする。そこが快適になる方が多い、と。

基本は女性専用ですが、出張やイベントでは男性も利用します。そこで見えてくるものもあるそうです。ずっと座っている方が実はすごくむくんでいたり、革靴が合わずに痛い思いをしている営業の方から相談を受けたり

20年前と今で、悩みの割合が変わっていない

今後どうしていきたいかを尋ねられた大島さんは、冒頭の数字に戻りました。

「女性の9割に足の悩みがある」という状況が、20年前と今であまり変わっていない。

そして、その理由の一つがこれです。

フットケアサロンは、実は少ない。

だからスクールを始めた。自分一人がやれることは微々たるものでも、快適になる人が増えたらいいという考え方です。

気づいていない人が多いことも指摘されていました。巻き爪が痛くて来た方が、実はすごくむくんでいる。むくみには痛みがないので気づかない。

靴下の跡がばっちりついていて「こういうものだと思っていました」とおっしゃる。「普通、こんなにはつきませんよ」とお話しする。

商店街に、恐る恐る入ってみた

この回の後半は、地域との関わりの話でした。そしてその入り方が、とても正直でした。

元町に移ってきたとき、大島さんは商店街に入っていませんでした。理由はこうです。

勝手な印象で「敷居が高いかな」「商店街はお付き合いが大変なのかしら」と思っていた。一人で気ままにやっていたので。

面白いことに、サロンが入っている建物の同じ階に商店街の事務所があったにもかかわらず、です。

やがて「マップに載る」といった利点もあると感じ、恐る恐る入ってみた

そこで見えてきたのが、この街の構造でした。元町には3つの通りがあり、それぞれ別の商店街になっています。大島さんのいるクラフトマンシップストリートは個人サロンが多いのが特徴です。

サロンにこもっていると、外のことが分からない

加入して何が変わったのか。前提として、この仕事の性質があります。

フットケアサロンは、朝サロンに入ってから夜まで出ない。だから外のことを全然知らなかった。

それが商店街の交流会に参加すると、横のつながりができました。同じような個人店が多いので、いい意味での情報交換が生まれます。

そして「サロン系だけでイベントをやってみない?」という話になり、10店舗ほどが集まってビューティー&ヘルスのコラボイベントを開催。それを商店街が応援してくれる、という循環ができました。

効いたのは、楽しさだけではありません。

コロナのときも、情報が分からずどうなるんだろうという状況で、商店街からいろいろな情報をもらえた。「助成金はどうなっているの」という話も横のつながりでできた。

だから続けられている部分もある。「周りと協力するって大事だな、と思いました」

ちなみに商店街の規模は、交流会になると100人前後が集まるほど。看板を出していない店もあり、お客様から「どこどこのお店に寄ってから来たのよ」と言われて「知りません」となることもあるそうです。

個人で頑張っていると思うと、私も頑張ろうという気になる。

元町ブランドと、若い世代

街の現状についても語られました。

コロナ禍では人出が激減し、今は戻ってきたという感覚があるそうです。

そのうえで、大島さんが挙げた世代の話が興味深いところでした。

今の60代70代の方の時代には、元町ブランドがすごくて、東京から皆さん来ていたらしい。

それを受け継いだお子さんが、お母さんと一緒に来ることもある。ただもっと若い方に来てもらえたら、と。

とはいえ、変化の兆しもあります。最近は「こんな若い人がいるんだ」と思うことがある。いろいろな店が増えてきたことが理由ではないか、と大島さんは見ています。

裏通りならではの条件も指摘されました。家賃的に出店しやすく、小さく始めたい方には向いているのではないか、と。

そして商店街では、月に一度ほど「これからのクラフトマンシップストリートをどうするか」を話し合う場が持たれています。方向性としては、こうです。

個店の集まりとして「いろんなお店があるよ」というところを売りにしていきたい。

課題も率直でした。SNSはやっているものの、皆さん商売人なのでうまく活用しきれず試行錯誤している。大島さん自身も「SNSは苦手」と言いながら広報に携わり、初めてのインスタライブも経験したそうです。

収録を終えての感想も、この人らしいものでした。

「私が街のことをしゃべっていいんだろうか、と思いましたけど……一個店がこんなことを考えていますと伝えられて、私も嬉しいです」

※本記事は、ラジオ番組でお話しいただいた内容をShikisai編集部が記事としてまとめたものです。発言は趣旨を損なわない範囲で整理しています。施術の感じ方には個人差があります。爪や皮膚の症状に不安のある方は医療機関にご相談ください。

公式サイトはこちら→https://www.aplicie.jp/

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ご紹介

Profile

大島 道子

フットケアサロン アプリシエ
代表

大島 道子

おおしま みちこ

女性のための足・靴・歩き方の専門家 aplicie~フットケアサロン アプリシエ主宰 フットセラピスト FB(フット&ボディバランス)アジャスター 上級(バチェラー)シューフィッター 幼児子ども専門シューフィッター シニア専門シューフィッター 姿勢&ウォーキング講師 AHIS嗅覚反応分析士 リフレクソロジスト JPポドロジー 等

石塚 直樹

株式会社ウェブリカ
代表取締役

石塚 直樹

いしづか なおき

新卒でメガバンクに入社し、国土交通省、投資銀行を経て独立。腕時計ブランド日本法人の立ち上げを行い、その後当社を創業。地域経済に当事者意識を持って関わりながら、様々な企業の利益改善や資金調達を、デジタルや金融の知見を持ってサポートしています。

記事:「Shikisai」立ち上げの背景とは?株式会社ウェブリカ・石塚直樹が語る地域企業活性化のビジョン

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