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自衛官のセカンドキャリアとは?24年勤めた木村裕一が語る、辞めるという選択

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元自衛官でセカンドキャリア支援会社を立ち上げた木村裕一さんをゲストに迎え、自衛官のキャリアや自衛隊の内情について深掘りします。木村さんの起業や農業への取り組みなど、意外な話が盛りだくさん。ぜひお聴き逃しなく!

株式会社MILITARYWORKSとは

株式会社MILITARYWORKSの木村裕一さんは、自衛官のセカンドキャリアをつくる仕事をしています。木村さん自身が、24年間を自衛隊で過ごした元自衛官です。

「なんとなく」入った自衛隊で、パラシュートの整備を17年

自衛官になったきっかけを尋ねると、木村さんは正直に答えました。最初から志が高かったわけではない。高校時代は何をやっていいのか分からず、公務員という選択肢があったのでなんとなく自衛隊に入ったのが実際のところだといいます。

配属されたのは、千葉県習志野にある第一空挺団。航空機からパラシュートで降下して戦う部隊です。木村さんのメインの仕事はパラシュートのメンテナンス・整備でした。

在籍は合計24年。うち17年が第一空挺団、残り7年はパラシュートの補給を担う部隊にいました。戦闘部隊にいたか後方部隊にいたかの違いはあれど、24年間ずっとパラシュートに携わってきたことになります。

辞めた理由は、「志」のミスマッチだった

皮肉なことに、退職の理由は入隊時とは正反対のところにありました。

第一空挺団にいた最初の5年ほどで、木村さんの志は高くなっていきます。「国のためにできることがあるのではないか」と思うようになった。ところが――そこまで志の高い人たちが集まっている舞台だと思っていたのに、実際はそうでもなかった。そこに幻滅したのだといいます。

木村さんはその構造をこう説明します。サラリーマンとして自衛隊を選んでいる人が多い。最初は自分もそうだった。そこから「どれだけ国のために働けるか」へ変わっていく人と、そのままの人がいる。その乖離があった、と。

一度は戦闘部隊を離れ、後方部隊で一から取り組もうとも考えました。しかしそこでも自衛隊という組織の限界を感じ、「だらだら続けても」と退職を決意します。

なぜ「相談窓口」をつくったのか

退職後、木村さんはすぐに起業します。知識も経験もない分野へ飛び込むのは、かなりハードルが高いはずです。

それができたのは、30歳頃から親しくしていた経営者の存在でした。ずっとアドバイスをもらい、辞めるときには起業の手伝いまでしてもらった。その人がいたから、ずっと悩んでいた退職に一歩踏み出せた。

だからこう考えたのです。同じように悩んでいる自衛官が、いっぱいいるのだろう。その人たちをサポートする仕事をしたい。セカンドキャリアをつくるというビジョンにたどり着く前に、まず相談窓口を持ったほうがいい――そういう順番でした。

若手からの相談:「聞いていた話と全然違う」

実際にどんな相談が寄せられるのか。木村さんは年代で分けて説明してくれました。

若手――階級でいう陸士の相談で多いのは、入隊時とのギャップです。募集を担当する広報の人から「自衛隊はこういうところだから、ぜひ入りなよ」と言われた。ところが入ってみたら全然違う。辞めたいけれど、ここからどうなるのか――そういう問い合わせが来ます。

これに対する木村さんのアドバイスは、はっきりしています。そこで悩んでいる時点で、次の階級に上がっても同じ悩みを抱えることになる。ならば一旦辞めて外に出てみればいい。民間の会社で働いてみて、それでも「やっぱり自衛隊のほうが良かった」と思えるなら、自衛隊に戻ればいい。そういう制度もある。

30代・40代からの相談:「今の生活水準を保てるのか」

一方、30代・40代になると相談の中身が変わります。階級が上がっているぶん、抱えるものも増えているからです。

ほぼ共通しているのが、この質問だといいます。「家族がいる、子どもがいる。この年で辞めて、今の生活水準を保てるのでしょうか」

自衛官は公務員ですから、給与は勤続とともに上がっていきます。その水準を抱えたまま民間へ転職するのは、厳しいし、怖い。木村さんはそう率直に認めたうえで、キャリアのサポートを行っています。

元自衛官を採用するメリットとデメリット

採用する企業側から見ると、元自衛官はどういう人材なのでしょうか。木村さんの答えは、良い面も悪い面も含めて明快でした。

メリットは言われたことを確実にこなしてくれること。組織の厳しさを叩き込まれている人たちです。加えて遅刻をしない、挨拶をするといった基本が徹底されている。体育会系の部分はしっかりしています。

そしてデメリットも、木村さんは隠しませんでした。臨機応変さは全くない。

自らの24年を振り返り、辞めていく後輩の相談に乗り、送り出す先の企業にも正直に伝える。木村さんの仕事は、そういう位置にあります。

※本記事は、ラジオ番組でお話しいただいた内容をShikisai編集部が記事としてまとめたものです。発言は趣旨を損なわない範囲で整理しています。制度の詳細は最新の公的情報をご確認ください。

公式サイトはこちら→https://www.militaryworks.jp/

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Profile

木村 裕一

株式会社MILITARYWORKS
代表

木村 裕一

きむら ゆういち

平成8年、陸上自衛隊に入隊。同年6月、習志野駐屯地第1空挺団へ異動。同年9月、落下傘整備中隊に配属。平成24年8月、松戸駐屯地落下傘部へ異動。 令和2年10月、陸上自衛隊退職後MILITARYWORKSを設立して今に至る。

公式サイトはこちら
石塚 直樹

株式会社ウェブリカ
代表取締役

石塚 直樹

いしづか なおき

新卒でメガバンクに入社し、国土交通省、投資銀行を経て独立。腕時計ブランド日本法人の立ち上げを行い、その後当社を創業。地域経済に当事者意識を持って関わりながら、様々な企業の利益改善や資金調達を、デジタルや金融の知見を持ってサポートしています。

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