多彩な地域の「色」を未来に繋げることを目的とした地方創生×インタビューメディア

地域色彩ラジオ

第95/96回

このエピソードを配信で聞く

【静岡×浜松】大学統合で何が変わる?──地方大学の“生き残り戦略”に迫る特別対談 / 池上彰×福田充宏×梅村和夫×松本保美×石塚直樹

地方大学が直面する課題と戦略を有識者が徹底討論
ゲスト:池上彰/福田充宏/梅村和夫/松本保美
パーソナリティ:石塚直樹

国立大学である静岡大学と浜松医科大学は、今「統合と再編」という大きな決断の岐路に立たされています。
今回のラジオ番組では、両大学の関係者とジャーナリストを交え、再編の意義と課題、そして未来の展望について前後編にわたり深掘りしました。

地方大学の生き残り策とは?──統合で広がる“学び”の選択肢
静岡大学は、実学重視の工学・情報学部を浜松に、文系・理系を横断する学部を静岡市に持ち、
浜松医科大学は、地域医療に根差した医学部・看護学科を擁する県内唯一の医学系大学です。

今、両大学が目指すのは、工学×医療×情報×社会科学の学際連携による新しい大学像。
産業界との連携、AIや光技術の応用、地域密着の人材育成など、まさに“ここでしか学べない”大学をつくろうとしています。

「医学を理解したエンジニア」
「看護の視点を持った情報科学者」
そんな次世代型人材が静岡から生まれる可能性に注目です。

統合が進まない現実──“静岡 vs 浜松”の文化的ギャップ
前向きなビジョンとは裏腹に、統合には大きな障壁も。
議論が平行線をたどる背景には、物理的距離(80km)だけでなく、文化・意思決定の乖離が存在します。

静岡大学側:「分裂して大学が小さくなるのでは」という不安

浜松医科大学側:「特徴を活かすには、再編して機動力を持つべき」という提案

静岡・浜松両地域の「対抗意識」や行政・報道の関与も複雑に絡み、簡単には進まない状況が浮き彫りになっています。

再編によって目指す大学像──“尖った”大学こそが選ばれる
静岡・浜松、それぞれの地域が持つ産業や文化を活かしながら、
再編によって「ここでしか学べない」専門性と学際性を併せ持った大学へ。

医療とロボティクスの融合研究

地域密着型の教育・防災・農業分野との連携

国際的にも通用する研究拠点づくり

学生にとっても、学びの選択肢が広がり、就職先やキャリアの幅が拡張されることは大きな魅力です。

「誰のための再編か」──学生・地域・社会の未来を見据えて
統合は目的ではなく、あくまで手段。
学生の成長、地域産業の発展、そして静岡という土地の持続可能な未来のために、大学がどうあるべきか。

対話の中で繰り返されたのは、「誰にとって意味のある統合か?」という問いでした。

すべては、“学生の未来のため”に。
大学統合は、静岡から新しい教育モデルを生み出す大きな一歩になるかもしれません。

地方の大学はどう生き残るべきか?静岡大学と浜松医科大学の統合に迫る特別企画【前編】

【後編】大学統合の裏側──静岡×浜松が“分かり合えない”理由とは?

静岡大学のHPはこちら
工学部
情報学部

浜松医科大学のHPはこちら

就活指導塾ジョブエールのHPはこちら

SPEAKER

 / スピーカー

ARCHIVES

 / 関連記事

地域色彩ちいきしきさいは、地域に根差す企業の想いや、地域にプライドを持って仕事をする人たちのお話を通じて、多彩な地域の「色」を未来に繋げることを目的とした地方創生×インタビューメディアです。地域で長年愛されてきた商品やサービスには、その地域特有の文化、風土、伝統、そして地域の個性が色濃く反映されています。また、地域で新たなチャレンジに取り組む人の数も増えてきています。そうした方たちの熱い想いを、より多くの方に届けたい。地域で頑張る多様な人々の想いを伝える。多彩な地域の個性を、「色彩」を伝える。地域色彩は、そんな皆様の想いを広く届け、地域の発展に微力ながら貢献する役割を担います。