自重を使ったナチュラルトレーニングで身体の健康を根本から支える


オフィスグリーンK 代表 近藤 吉夫 KONDO YOSHIO

東京都目黒区でエクササイズや運動指導などを行う「ナチュラル運動 ワークアウトピット」を運営するオフィスグリーンK近藤吉夫代表。学生時代はプロボクサーを目指し、社会人となってからは仕事をしながらプロレスラーと共にトレーニングを続ける中、「ナチュラルトレーニング」という自身の理論を見つけ起業されました。そんな近藤代表が手がける運動の指導方法とは、またどんな思いで活動を継続してこられたのか伺いました。

エンジニアからトレーナーへの転身

―起業される前はエンジニアとして仕事をされていたそうですね。

近藤:高校生の頃から運動が好きで、プロボクサーを目指していた時期もあったのですが、大学卒業後はエンジニアとして勤務していました。しかし社会人となってからジム通いを続けるうちに、プロレスラーの方と一緒にトレーニングするような機会もあり、トレーナーに興味を持つようになったんです。アメリカのトレーナーライセンスや健康運動指導士の資格も取得し、子育てが終わってから自分のやりたいことを叶えるために教室を立ち上げました。

―今はどこでも当たり前にトレーニングジムがあり活躍の場も広がっている中、なぜあえて起業しようと思われたのですか。

近藤:さまざまなトレーニングを学ぶうちに、一流と言われるアスリートはマシンではなく全身の筋肉をバランスよく整えることができる自重でのトレーニングを当たり前にやっていることに気が付きました。日本のジムはその逆で、マシンを使ったトレーニングを教える所がほとんどです。私はマシンを使った運動は身体の一部分だけを鍛えるもので、そうすると全体のバランスが崩れ、姿勢が悪くなったり痛みの原因になったり、身体全体の健康維持には向かないと考えています。そこで重力に抗い身体を安定に保持するための抗重力筋をターゲットにしたトレーニングであるナチュラルトレーニングを教えることができる場を自ら作るしかないと思ったんです。

オフィスグリーンK・近藤吉夫代表

幅広い年代の方が通える場所に

―ナチュラルトレーニングは主にどのような方を対象としているんでしょうか。

近藤:当教室では、運動が苦手なお子さんをはじめ、運動不足に悩む社会人、車椅子に頼らず一生自分の脚でしっかりと歩ける体力を維持していきたいシニアを対象としています。5歳のお子さんから90代の方まで、幅広い年代の方にトレーニングを行い、その内容はお客様それぞれのご要望に応じて、オーダーメイドで考えています。

―お子さんたちにはどんな指導をなさっているのですか。

近藤:子供たちは今までに累計30名程指導してきました。運動が苦手と言われる子も当教室を経て、小学校の運動会で一番になれた子もいます。5歳のお子さんも教えていて、遊びの中から動きを覚えられるように、ジャンプしたり、でんぐり返しをしたり、床に番号札を置いて言った番号の上に乗る運動などを行っています。

テレビを見ながらストレッチをしている様子

―それは楽しく運動できそうですね!

近藤:はい!楽しく運動するうちにインナーマッスルが鍛えられるんです。運動が苦手と言われる子は、3歳までに鍛えないといけない神経がうまく育っていないことが多いのですが、インナーマッスルを鍛えることで、運動ができるようになり、色んなことに自信を持てるようになっていきます。

―ご高齢の方や一般の方にはどんな指導をなさっているのですか。

近藤:高齢の方だと、現在は最高齢87歳の方もおられ、車いす生活にならず自分の足で立っておこなうトレーニングをしています。要介護1程度の方であればトレーニング次第で改善の可能性もあります。高齢になり、骨密度が低下していくのに伴い、腰猫背や首猫背、O脚…などそれぞれの課題があるので、パーソナルトレーニングならではのやり方で、その方の状況に合わせて行なっています。

―身体が動くようになると気持ちも明るくなりそうですね。

近藤:はい!気力が出てきたと言われることが多いです。また会話できるのが楽しみで通って来られる方も多くいらっしゃいますね。多い方では週3回通って来られます。高齢になって、一人暮らしだったりすると他者と会話する機会が減ってしまい、それが不健康につながることもあるのですが、当教室に通って会話することが元気につながることも多いんです。

―なるほど。運動だけでなくコミュニケーションも通して健康になっていくのですね。一般の方はどのような方が通われていますか。

近藤:一般の方は、仕事でストレスが溜まって体が凝り固まっている方や、重い物を持つことが多い仕事の方、人工関節の方などが通って来られています。また40代になり先を考えて、という方も多いですね。主に正しい姿勢で運動を継続できるような指導を行っていて、ご自宅でも継続できるようなエクササイズメニューなども提案しています。

お孫さんと一緒に通える教室に

―トレーニングを指導していく上で大事にしていることを教えてください。

近藤:自分の力で自分の体をどう動かせばいいか、テレビとかSNSでやっているのをそのままやるのではなく、自分に向いている物をピックアップして活用できるような指導を行っています。自分の細胞とコミュ二ケーションを取りながら身体活動を行えることを指導目標にしています。

短期間で結果を出そうとするのではなく、ダイエット目的の方なら1ヶ月で1㎏~1.5㎏くらい減らすイメージ、筋肉をつけたい方は3ヶ月で筋肉を肥大させていくイメージを持ってもらえたらと思います。

―トレーニング始めるとすぐに結果が出てほしいと思いがちですが、それだと一時的な効果に過ぎないということなんですね。では最後に、今後さらにどのような場所にしていきたいと考えていますか。

近藤:近所で歩いてこれる方、自転車で来れるような周りの方や、運動が好きだけど難しいお子さんたちに来てほしいと思っています。そしてお孫さんやお子さんと通ってもらえる場所になったらよいなと思います。最近あったことなんですが、4年間学校に行かず引きこもりだったというお子さんが当教室を経て、学校に行けるようになったんです。そのように運動で自信を持てるようになったことで他の様々なことへの気力が上がることもあります。そのように、運動をすることが色んなことに波及していくので、多年代の方が前向きに運動に取り組める環境を作っていきたいです。

編集後記

トレーニングというと今までは、マシンを使ってハードに鍛えていくものや、ランニングなどやみくも頑張るものだと思っていましたが、近藤代表のお話を伺い、一時的に効果が出るトレーニングは根本の課題を解決することにはつながっていないことが分かりました。また幼い頃から運動に苦手意識があった私も近藤さんの指導なら運動好きになれるのではないかという一筋の光明さえ感じられたので、ぜひ運動に苦手意識があるという方、お子さんやお孫さんと一緒に運動を学びたいという方はオフィスグリーンKにご相談してみてはいかがでしょうか。

・連絡先

オフィスグリーンK

tel:080-7128-1687

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