「のどぐろといえば島根」をモットーに挑戦し続ける有限会社日本海・加田義憲の想い


有限会社日本海 代表取締役 加田 義憲 KADA YOSHINORI

のどぐろの産地として有名な島根県で、のどぐろを専門とした居酒屋「のどぐろ日本海」を経営する「有限会社日本海」。のどぐろを通して多くの挑戦をし続けています。今回はそんな「有限会社日本海」の代表取締役・加田義憲様にお話を伺いました。

ーまず初めにどういった経緯でのどぐろ専門店「のどぐろ日本海」を始められたのかお聞かせください。

加田社長 弊社は私の祖父の代から出雲で料理屋やレストランなどの飲食店を経営してをり、私が3代目です。私がのどぐろに出会ったのは25歳ぐらいの頃です。脂ののったのどぐろを酢で〆、島根県産仁多米で作った酢飯と合わせた「のどぐろ押し寿し」という商品を開発し、全国の百貨店やイベント等ですこしづつ販売を始めました。当時まだのどぐろはあまり認知されておらず、「のどぐろ」と言っても知ってる人が少なかったんです。それでも何年も販売を続けていき、じわじわと人気がでてきました。そして販売数や取扱量が増えてきたちょうど10年程前に出雲市駅前でのどぐろに振り切った専門居酒屋「のどぐろ日本海」を始めました。「のどぐろ」という単一の魚種で勝負を掛けるのは水揚げ量や仕入価格の面でかなりのチャレンジでした…

ー今でこそ高級魚として人気ののどぐろですが、認知すらされていなかったというのは驚きですね。いつから人気が出てきたのでしょうか?

加田社長 島根県出身の錦織圭さんが試合後のインタビューで「のどぐろが食べたい」とおっしゃったことがきっかけで一気にブームになりました。

賞を総ナメ!もっと多くの人にのどぐろを。

ー貴社はのどぐろ商品で多くの賞を受賞していますね。それについてお聞かせください。

加田社長 東京ドームで「全国ご当地どんぶり選手権」があるのですが、そこで2019年と2020年に「のどぐろ丼」で出場して二連続優勝することができました。そこから、のどぐろをもっと多くの人に食べてもらいたいと思いまして、早急に「のどぐろ丼ネタセット」というご家庭でも食べられるようなセットを作って販売しました。すると、メディアとの兼ね合いもあり大変人気商品になりました。また、2023年には「のどぐろ丼ネタセット」が「日本ギフト大賞」にて「ふるさとギフト最高賞」という最上位の賞を頂くことができました。

ー「ふるさとギフト最高賞」は全国47都道府県から選出され、島根での受賞は日本海様が初だそうですね。チャレンジし続けられるやりがいや原動力はなんでしょうか?

原動力はやっぱり「のどぐろといえば島根」ということを広めていきたいという思いです。実は、のどぐろの水揚げ量は島根県・山口県と合わせて全体の7割以上を締めているんですよ。島根がのどぐろ一大産地であることを全国に広めていき、多くの方にのどぐろを食べに島根に来てほしいです。これが私たちの一番の原動力です。

また、2020年に毎年9月6日(のど”ぐろ”)を「のどぐろ感謝の日」として日本記念日協会に申請し制定致しました。これは、私たちがスーパーや百貨店等でいつでも安く、新鮮な魚を買って食べることができるのは、全国の漁師の方々が過酷な海の上で毎日漁に励んで頂いているからです。この漁師の方々に感謝しなくてはと思い、のどぐろ普及と漁師さんに感謝をする日として設定してもらいました。

ー島根と、のどぐろに対する熱い思いが伝わってきます。では、今1番おすすめの商品をお聞かせください。

加田社長 やはり「のどぐろ丼ネタセット」です。のどぐろの漁というのは日本海沖で行いますが、深水200mの海底のに生息するのどぐろを底引き船で漁獲します。私たちはその中でも鮮度と質をしっかりと見極めのどぐろを選び、すぐに下処理をし、瞬間冷凍をして消費者さんのもとへ大切にお届けしています。

ーまさに島根でのどぐろを販売する御社だからこそ、質の高いのどぐろを販売できるということですね。。最後に、今後の展望をお聞かせください。

加田社長 とにかく今はのどぐろを通して挑戦し続けています。それがうまくいくこともあればうまくいかないこともあると思いますが、今後もチャレンジし続けていきたい、と思います。

ー本日は有難うございました。今後更なるご発展を祈念しております。

編集後記

取材を通して、のどぐろに対する誇りやのどぐろで島根を盛り上げたいという熱い思いが伝わってきました。一度は島根で本場ののどぐろを食べてみたいですね。日本ギフト大賞にて「ふるさとギフト最高賞」を受賞した「のどぐろ丼ネタセット」はオンラインでも購入することができます!是非ご家庭でも楽しんでみてください。

Profile

有限会社日本海 代表取締役

加田 義憲 KADA YOSHINORI