第4話:【ブライダルの現場密着企画】ヘアメイクの舞台裏──花嫁の不安をほどく会話と技術(モリノブライズ)
モリノブライズ株式会社
ヘアメイクアーティスト
齋藤 亜耶
AYA SAITOU
あらすじ
第4話では、フォトスタジオで働くヘアメイクアーティストに密着し、撮影前の準備からヘアメイク・着付け、そしてお客様とのコミュニケーションまで、その舞台裏を紹介。
人見知りだった本人が接客を身につけていった過程や、ロケーション撮影を前提としたメイクの考え方、着付けに対する想い、教育制度による成長環境など、仕事の内側を公開します。
人見知りから始まった接客
普段から「初めまして」のお客様を担当することが多い仕事ですが、本人はもともと人見知りだったといいます。
入社当初は、何を話していいのか分からず、失礼なことを言ってしまわないかと不安になり、会話がうまくできなかったそうです。
そこから、髪型や普段のメイクの話をきっかけに会話を広げていく方法を先輩から学びました。
さらに、休日の過ごし方など日常の話題につなげていくことで、自然にコミュニケーションが取れるようになりました。
ヘアメイクの準備と道具の考え方
化粧道具は基本的に会社で一式が揃っていますが、足りないものは自分で補います。
化粧水、下地、ファンデーション、パウダーなどのベースは共通のものを使いながら、年齢や撮影内容に応じて必要な色味や表現を調整しています。
ブライダル撮影では、ハイライトやローライトを入れることで和装が写真映えするため、そうしたアイテムは個人で用意しています。
撮影を前提にしたメイク設計
ロケーション撮影では、背景や景色を入れた引きの写真が多くなります。
そのため、普段のメイクよりもやや濃いめに仕上げないと、顔が負けてしまうことがあります。
衣装や小物の色味を見ながら、写真に映ったときのバランスを意識してメイクを行うことが、ヘアメイクアーティストの重要な役割です。
この仕事を選んだ理由
フォトスタジオの存在を知ったきっかけは、姉が利用者だったことでした。
振袖選びに同行した際、着物に囲まれた空間で、ヘアメイクや着付けまで一緒にできる点に魅力を感じ、美容師志望からフォトスタジオのヘアメイクへと進路を変えました。
また、7歳の七五三で着物が苦しかった経験があり、「着付けをする人によって苦しさが変わる」ことを知ったことで、苦しい着物体験を減らしたいという想いが生まれました。
教育制度と成長の環境
モリノブライズでは、若手の成長を重視した教育制度が整っており、入社2年目であっても多くの現場に関わりながら実践的な経験を積むことができます。
その中心にあるのが、先輩社員がつきっきりで指導にあたってくれる「シスター制度」です。着付けやヘアメイクを実際の業務の中で一緒に行いながら学べる体制が整っています。
技術面だけでなく、仕事や私生活の悩みも相談できる環境があり、不安を分からないままにしないことが成長につながっていると話します。
編集後記
第4話では、ヘアメイクアーティストの仕事が、技術だけでなく、会話、準備、撮影を見据えた設計、そして教育環境によって支えられていることが分かります。
一人ひとりのお客様に向き合いながら、写真に残る瞬間を整えるその役割は、ブライダル体験の質を大きく左右する重要な仕事だと感じます。
次回は、撮影の最前線に立つフォトグラファーの現場に密着します。
ご紹介
Profile
モリノブライズ株式会社
ヘアメイクアーティスト
撮影前のヘアメイクや着付けを担当し、ロケーション撮影を前提とした映りやバランスを意識した仕上がりを大切にしている。
7歳の七五三で着物が苦しかった経験から、「着付けによって苦しさは変えられる」と感じ、苦しい着物体験を減らしたいという想いでこの仕事に向き合っている