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「やらされる目標」から「やりたい目標」へ 人事のプロが語る“WILLメソッド”とは?/永島人事コンサルティング 永島康雄

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「人が“やらされる目標”ではなく、“心からやりたい目標”を生きる社会をつくりたい」。
そう語るのは、株式会社 永島人事コンサルティング 代表取締役・永島康雄さん。
電機メーカーで約30年、うち十数年を人事として歩んだ実務家が、現場の経験をもとに生み出したのが「WiLLメソッド」だ。
人生と仕事の双方で〈リソース(資源)→目的→目標〉を明確にし、“ワクワクした状態”のまま行動へつなげる。
これまでに650名以上が受講し、企業と個人の意識を変えてきた。
今回は、その背景とメソッドの核心に迫る。

今回は株式会社ウェブリカの石塚直樹がナビゲーターとなり、永島康雄さんのキャリアや想い、そして「WiLLメソッド」の可能性について伺いました。

企業人事で感じた“生き生きと働く人”の少なさ

石塚:まずは、現在の活動につながるご経歴から教えてください。

永島:出身は岡山県倉敷市です。大学卒業後、京都の電機メーカーに入り、約30年間勤めました。最初はソフトウェア開発、その後は生産管理や企画、労働組合のトップなど、さまざまな部署を経験してきました。最終的には十数年、人事を担当していましたね。

石塚:人事として、どんなことを感じられたんですか?

永島:みんな真面目に働いているんですが、“生き生き”していないんです。表面的には問題がなくても、どこかワクワク感がない。自分の意思ではなく「やらされている感」が漂っていて、それがずっと引っかかっていました。

石塚:その違和感が、WiLLメソッドをつくる原点になったんですね。

永島:そうですね。「人が心からやりたいことを見つけ、実現できる環境があれば、もっと元気な社会になる」と思ったんです。

「WiLLメソッド」は“やりたいこと”から始まる

石塚:WiLLメソッドとは、簡単に言うとどんな考え方なのでしょうか?

永島:人生と仕事、それぞれの領域で〈リソース(資源)→目的→目標〉の順番で考えるメソッドです。ポイントは、“ワクワクした状態”で設計すること。つまり、頭ではなく心から「やりたい」と思える状態で目標を立てるんです。

石塚:なるほど。“やらされる目標”ではなく、“自分で動きたくなる目標”ということですね。

永島:そうです。普通の研修では「会社の方針に沿って目標を立てよう」になりますが、WiLLではまず“自分のやりたいこと”から入ります。順番が逆なんです。

人生編──自分の本質を見つける問いの力

石塚:人生編のセッションでは、どんなことをされるんですか?

永島:まず、自分を見つめ直すことから始めます。「自分はどんな人間か」「何を大切にしているか」「どんな強みがあるか」。この三つを整理して、自分の“核”を言葉にするんです。
そのうえで、瞑想やコーチングの対話を通じて、自分の直感と向き合っていきます。

石塚:瞑想を取り入れていらっしゃるんですね。

永島:はい。例えば「もし人生があと1年だったら、何をしたいですか?」とか、「あなたが王様だったら、どんな国をつくりますか?」といった問いを投げかけるんです。そんな問いに答えていくうちに、頭で考えるのではなく、心からの答えが出てくる。

石塚:その瞬間、顔つきが変わりそうですね。

永島:本当に変わりますよ。皆さん、最初は緊張していても、自分の言葉を取り戻した瞬間に表情が明るくなるんです。

仕事編──課題と目的をつなぐ“意味づけ”の構造

石塚:仕事編のセッションではもう少しロジカルなアプローチになるのでしょうか?

永島:そうですね。仕事では、現場の課題を「本質的に何が問題なのか」という視点で掘り下げます。ただし、心のワクワクは忘れません。分析と感情をバランスさせるんです。
そのうえで、「この仕事は自分にとってどんな意味があるのか?」という“目的”を一文で言葉にします。

石塚:目的を一文で。

永島:はい。たとえば、私自身の場合は「人生と仕事の両面でワクワク生きる人を増やすこと」。この一文があると、目標設定が楽しくなりますし、行動も自然と前向きになります。

「2日で変わる」理由──プロコーチの伴走設計

石塚:WiLLメソッドの研修は、2日間で行うと伺いました。

永島:はい。1日6時間×2日間、計12時間です。1日目は“人生”、2日目は“仕事”をテーマに進めます。
特徴は、参加者2人に対してプロコーチが1人つくこと。ほぼマンツーマンで、本人の内面を丁寧に引き出します。
否定は一切しません。質問と対話を繰り返しながら、その人の中にある“本音”を掘り起こしていきます。

石塚:だから、たった2日でも変化が起こるんですね。

永島:ええ。受講後に「こんな目標を立てた」と自ら上司に提案する人もいます。以前は静かだった社員が、急にイキイキしはじめる。上司が「何があったんだ!?」と驚くケースも多いです。

これからの展望──“日本型やりたいこと社会”を広げたい

石塚:今後、WiLLメソッドをどのように広げていきたいですか?

永島:現在、受講者は全国で約650名。今後は47都道府県すべてに展開して、1万人を目指しています。
日本人って、真面目で利他的な人が多い。でもその分、「自分のやりたいこと」を後回しにしがちなんです。
だからこそ、やりたいことを言葉にして行動に落とせる“日本型やりたいこと社会”をつくりたいと思っています。

石塚:素敵ですね。受講してみたくなりました。

永島:ありがとうございます(笑)。興味を持った方は、まずは体験やオブザーブからでも大歓迎です。ぜひ一緒に“心から動く人”を増やしていきましょう。

編集後記

「目標づくりはつらいもの」そんな常識を覆すのが、永島さんのWiLLメソッドでした。
印象的だったのは、“問い”の力だ。「もし人生があと1年なら?」「あなたが王様なら?」。一見抽象的に見える問いが、人の本音を引き出すトリガーになっている。
やらされる目標ではなく、やりたい目標へ。重さではなく、軽やかさへ。
人事の現場で積み重ねた30年の経験から生まれた言葉には深い学びがありました。
“日本を元気にする研修”という言葉が、誇張でないことを感じさせてくれる対談でした。

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Profile

永島 康雄

永島人事コンサルティング
代表取締役

永島 康雄

ながしま やすお

株式会社 永島人事コンサルティング 代表取締役。
電機メーカーに約30年勤務し、うち十数年を人事部門で経験。
採用・育成・評価・労務など幅広い領域に携わるなかで、「真面目に働いているのに生き生きしていない人が多い」という現場の課題に直面。これを機に、人が“やりたいこと”から発想する組織づくりを志し、独自の人材育成法「WILLメソッド」を開発した。人生と仕事の両面で〈リソース→目的→目標〉を言語化し、心が動く状態で行動に落とすことを支援。受講者は全国で650名を超え、多くの企業・個人が変化を実感している。滋賀県守山を拠点に、全国で研修・講演を展開中。

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石塚 直樹

株式会社ウェブリカ
代表取締役

石塚 直樹

いしづか なおき

新卒でメガバンクに入社し、国土交通省、投資銀行を経て独立。
腕時計ブランド日本法人の立ち上げを行い、その後当社を創業。
地域経済に当事者意識を持って関わりながら、様々な企業の利益改善や資金調達を、デジタルや金融の知見を持ってサポートしています。

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