新聞配達を超えて「心を届ける」仕事とは?本動画では、株式会社東京エージェント代表取締役・菖蒲亨さんが、新聞輸送というメディア配送の舞台裏と、自らの「自分史」への取り組みを語ります。人生100年時代、自分を見つめ直す「自分史」や日記の重要性が注目される今、仕事・家族・ルーツをどう記録し、未来へどうつなぐかを考えます。就活・転職・定年後の生き方に悩む方、自分の軸を見つけたい方におすすめの内容です。
「あなたは素晴らしい」——その言葉の意味がきっと変わります。ぜひご視聴ください。
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目次
菖蒲と書いて、あやめ
菖蒲亨さんは、株式会社東京エージェント、菖蒲運輸、菖蒲ビル――3社の代表取締役を務め、菖蒲エージェントグループとして統括しています。
名前の由来から。関東の方なら堀切菖蒲園で見る「菖蒲」の字。それで「あやめ」と読みます。
そして自己紹介の切り口が独特でした。収録時点で63歳。そこから、いきなり数字を並べ始めます。
男性の健康寿命は72歳だから、もう10年ない。平均寿命は81歳だから、あと18年。
「できることはやったな」と思ってさようならできるように頑張りたい――そう言ったあとで、こう付け加えました。
「私的には、26年後も生きる予定でいますので」
新聞を「帯かけして郵送する」ところから始まった会社
グループの中核である東京エージェントは、菖蒲さんの父親が作った会社です。
父親は山形県から大学進学のために上京し、卒業後に就職。そこで悩むこともあって起業し、2番目に作った会社が東京エージェントでした。その後に菖蒲運輸(当時は有限会社)を設立し、菖蒲さんが入社してから菖蒲ビルを作っています。
当初の仕事は業界紙の発送でした。木材の新聞、自動車の新聞、燃料の新聞など。
その作業の様子が、時代を感じさせます。
たくさん折りたたんで、細い紙の帯で包む。宛名は地元の方に書いていただく。それを帯かけして全国に郵送する。
そこから夕刊紙の輸送に入り、現在は一般紙をメインに手がけています。
「心のお届け人」という言葉の由来
グループが掲げているのが「心のお届け人」という言葉です。単にメディアを運ぶのではなく、思いを届ける、という意味が込められています。
その背景として菖蒲さんが語ったのは、父親の経歴でした。
父親は本当は記者・ジャーナリストになりたかったらしい。新聞社を受けたものの、記者にはなれなかった。
だからこそ、それを届ける側に回った。書いた人の思いをしっかり読者に届けたいという気持ちで会社を作ったのだろう――というのが菖蒲さんの推測です。
菖蒲さん自身も、新聞社で新聞販売店との取引窓口を務めた経験がありました。そこで見たのが、販売店の人たちの情熱です。その思いをちゃんと届けなければ――という気持ちが、今の言葉につながっています。
社長が取ってきた仕事でも、現場がやらなければ続かない
この回でいちばん独特だったのが、菖蒲さんの経営スタンスでした。
菖蒲さんが仕事を取ってくる。現場に任せる。しばらくすると――
「気がついたら、やめてるんですよ」
「今日はできません」と言われて、そのまま消えていく。それについて菖蒲さんは、あっさりしていました。
現場の人がやらないものは、できない。
ではどうなるか。自分たちでいろいろ手を回して仕事を見つけてくるのだそうです。そしてそれをみんなで協力してやっている。「そのほうがいいな、と」。
本を出したかっただけなのに、代表理事になっていた
菖蒲さんはもう一つ、自分史を広める活動をしています。しかも現在は自分史活用推進協議会の代表理事。
ところが入口は、まったく別のところにありました。
「自分史って、全然知らなかったんです」
中学・高校の頃から本を出版したいとずっと思っていた菖蒲さんは、会社勤めをするようになってから、出版を扱う会社の社長や編集者が集まる会に顔を出すようになります。
そこでたまたま、自分史活用推進協議会の理事と出会いました。そして「自分史活用アドバイザー」という認定資格の講座を――
「受けなさいよ」と言われて。
受けてみて、勉強して、今に至る。本を書きたいという思いから始まって、代表理事になっていた、という流れでした。
自分史が必要になるのは、3つのタイミング
「自分史と経歴書は何が違うのか」――多くの人が抱くこの疑問に、菖蒲さんは3つの使いどころで答えました。
- 就活・転職・起業のとき――30代40代で「このままこの会社でいいのか」「本当はやりたかったことがあったのではないか」と考えるタイミング
- 定年退職のとき――人生100年時代、これまでの仕事を振り返って第二の人生をどうするか
- 自分が死んだときに残しておきたいもの――いわゆる終活。子どもたちに、お世話になった方々に何を伝えるか
1つ目について、菖蒲さんはこう説明していました。自分が本当に好きだったのは何だったのか。何をしているときが楽しくてワクワクしていたのかを理解する。
3つ目については、形式にこだわりません。本にしても、冊子にしても、一枚の紙でもメモでもいいと。
まとめれば、自分史とは「自分について考えること」である――というのが菖蒲さんの定義でした。
年表から書き始めると、小学校入学前に力尽きる
では、実際にどう書き始めればいいのか。ここが、この回でいちばん実用的な部分でした。
一般的に勧められるのは年表です。「何年に何があった」を書いていく方法。しかし菖蒲さんは、その大変さを笑いながら指摘します。
生まれたところからスタートして、小学校に入るまでに疲れて、そこでおしまい。
だから菖蒲さんが勧めているのは、まったく別の方法です。
日記を書きましょう。
毎日でなくてもいい。気がついたとき、思いついたときに書く。そしてこう続きます。
それが何年も積み重なれば、もうそれが自分史じゃないですか。
菖蒲さん自身も実践しています。東京エージェントが設立60周年を迎えた際に10年日誌(10年分の日記帳)を作り、収録時点で2年目。
10年日誌の良さは、構造にあります。前年の同じ頃に何を考えていたか、何をしていたかが分かるのです。
『今に残る戦争体験』という本
収録時点で菖蒲さんが取り組んでいたのが、『今に残る戦争体験』という本の制作でした。
作り方が、この協議会ならではです。
認定資格である自分史活用アドバイザーは全国に300人弱います。その方々が出会ったお客様――戦争を体験した方々の話や、書かれたものについて、許諾を得たうえで編集し、集めた一冊です。
背景にあるのは、時間の切迫でした。
戦後80年。当時10歳だった方は90歳になる。話を聞けるのも、あとわずかになってきている。
菖蒲さんの願いは「ぜひ自分ごとにして、戦争を再度考えていただきたい」。
この本はクラウドファンディングで制作され、リターンには応援のみ/本/イベント参加/自分史活用アドバイザー資格の割引といった段階が用意されていました。
「あなたは素晴らしい」
菖蒲さんは自著『自分史2.0』も出版しています。どんな内容かと聞かれたときの答えが、この回でいちばん短くて強い一言でした。
「あなたは素晴らしい」
そして、自分史を通じてどうしていきたいかという問いへの答えも、一貫していました。
「納得できる人生だったよね」と思ってもらえる方を増やしたい。
最後に語られた、自分史の条件のような言葉が印象に残ります。
書くことによって自分が元気になる。読んだ人が元気になる。周りも元気になる。そういうものでないと、自分史じゃいけない。
※本記事は、ラジオ番組でお話しいただいた内容をShikisai編集部が記事としてまとめたものです。発言は趣旨を損なわない範囲で整理しています。イベント・クラウドファンディング等の情報は収録時点のものです。
ご紹介
Profile
株式会社東京エージェント
代表取締役
前東京オリンピックの2年前、1962年東京都生まれ。 新聞社勤務後、父親が山形県から上京して始めた家業 (刊行物発送代行業、貨物自動車運送業/東京都)の経営 にはいった2代目。「自分史で社会を元気に」をモットーに 活動している一般社団法人自分史活用推進協議会代表理事。 戦後80年、自分史誕生50年企画「一枚の自分史」で語る 『今に残る戦争体験』実行委員長。現在同企画のクラウド ファンディングを実施しており、支援を呼び掛けている。 戦争は自分事ととらえ、いまを生きることの感謝を胸に。 ありがとう 優しき心の メッセージ。
【職歴】(株)リュードリュー ホットヨガ インストラクター業務(1年間)(株)アディスミューズ 建築事務所総務部にて、来客応対 勤怠管理など(3年間)2010年よりフリーランス活動【趣味】フラダンス、旅行、料理、映画鑑賞、マラソン【特技】バレエ(18年)声楽(10年)【実績】<TVリポーター、ナレーションなど>テレビ埼玉「ごごたま」J:COM千葉セントラル・東京北・神奈川県央各局「デイリーニュース」JCN足立「妻好・アッコの足立広報」「MAQUIA ONLINE」CM「旅フェア」CM「アクサハッピー劇場」WEB CM「ショップチャンネル」<ラジオ パーソナリティ・リポーター>FM世田谷「Setagaya Goes On」ラジオ成田「Morning View NARITA Radio Café」レインボータウンFM「大江戸ワイドスーパーアフターヌーン」<ミュージカル出演>「赤毛のアン」ダイアナ役(東京国際フォーラム 2013年)「GANG」プラム役<イベント・展示会MC>「東京モーターサイクルショー2013」MIDLANDブース「DNP 記者発表会」「SONY ランドセル贈呈式」「千場義雅トークショー」(新宿高島屋)<映画出演>「口裂け女 リターンズ」シズコ役「海に降る雪」看護婦役