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入居率97%を20年。名古屋の朝日建物が夫婦2人で200室を自主管理する方法

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名古屋市で賃貸マンション約200室を“夫婦二人三脚”で自主管理する株式会社朝日建物・代表取締役の大澤和由。不動産業へのこだわりと地域とのつながりを伺う。自社所有の物件を愛着を持って運営し、20年以上にわたり90%を超える高い入居率を維持。突然のトラブルにも即対応できるよう、修繕資格の取得や部品在庫の確保にも余念がない。さらには、鳩や猫との共存、防犯協会での地域活動、将来的なAED設置や太陽光発電の防災利用まで、街と人に寄り添う経営哲学が光る。現場目線・人間味あふれる地域密着の取り組みが詰まった30分。

▼株式会社朝日建物のHPはこちら

https://asahi-ttmn.jp

株式会社朝日建物とは──夫婦2人で200室

株式会社朝日建物は、名古屋市で不動産賃貸事業を営む会社です。地下鉄名城線の循環線沿いを中心に賃貸マンションを複数展開し、およそ200室を管理しています。

特徴的なのは管理の形です。管理会社に任せるのではなく自主管理。しかもそれを行っているのは、代表取締役の大澤和由さんと奥様の2人だけだといいます。

その大変さを物語るエピソードが、収録当日にありました。朝から自社の立体駐車場が故障。新幹線に乗る準備をしていた大澤さんは現場に戻り、なんとかエラーを解除してからスタジオに駆けつけたのだそうです。

2人でやるからこその強み

大澤さんが挙げた強みは、規模の小ささの裏返しでした。

意思決定が速く、小回りが効く。トラブルが起きたとき、お客様に迷惑をかける前に対応できる。しかも経営者自身がトラブルにしっかり関わるため、責任感を持って業務にあたれます。

もう一つが、物件への向き合い方です。管理している賃貸物件は「誰かの物件」ではなく自分たちの所有物。だからこそ深い愛着を持って対応できる、といいます。

大家として現場に足を運ぶため、入居者との距離も近い。困ったときに親身に相談に乗り、快適な生活を提供して満足度を高める――そこに普段から努力を割いているそうです。

入居率97〜98%、コロナ期は100%を18か月連続

その成果は、数字にはっきり表れています。

賃貸物件の入居率は、一般に70〜80%で優秀と言われるそうです。それに対して同社は、ここ20年近く90%以上、実際には97〜98%という水準を維持しています。

さらにコロナ期間には入居率100%を18か月連続で記録したこともあるといいます。

「自分たちのやっていることをお客様に認めていただけているのではないか」と大澤さん。良い部屋が見つかった入居者も、金融機関の担当者も喜んでくれる。三者ともに嬉しい状態です。

2〜3月が腕の見せどころ

繁忙期は毎年2月と3月です。

退去の予定が出ると、すぐに次の入居者が決まってしまうことがよくあるといいます。すると、退去日と次の入居日のあいだの限られた隙間で、部屋を原状回復して引き渡さなければなりません。

しかも2人でやっている以上、清掃も、修繕に必要なパーツの手配も、すべて自分たちで段取りを組むことになります。いろいろなブロックを組んで組んで形にし、しっかりお客様に渡す――その段取りをどう作るかが「腕の見せどころ」だと大澤さんは語ります。

築20年・30年で、新築と戦うということ

大澤さんが仕事へのこだわりとして挙げたのは、物件の年齢に関わる話でした。

同社が運用しているのは築20年、30年のマンションです。人間で言えば中年から後期にあたる、と大澤さんは表現します。一方、近隣では毎年新築の物件が建っていく。

その新築と、自分たちの20年選手・30年選手を戦わせて勝たなければならない。

そこで決定的に重要になるのが、事前に修繕を見極めて進めることだといいます。

外装であれば「この期間からこの期間まで修繕します」と通知すれば作業できます。しかし部屋の中の修繕はそうはいきません。入居中の方に突然「この期間、業者が入って修繕します」とお願いすることは、なかなかできることではないからです。

だからこそ部屋が空いているタイミング、つまりお客様が退去された瞬間にいかに修繕を進められるかが、大事なポイントになります。

1か月、銭湯に通ってもらった経験から

この考え方に至ったきっかけは、苦い経験でした。

以前、温水器が故障したことがありました。ところが部品が届くまでに2週間、届いてから業者の作業までさらに数日。結果として入居者には、およそ1か月、近隣の銭湯に通ってもらうことになってしまいました。

費用は同社が負担しました。しかし問題はそこではありません。季節は冬の寒い時期だったのです。

入居中に壊れてからでは間に合わない。だから空いている間に手を入れておく。夫婦2人で200室を守り、20年近く入居率90%以上を維持している背景には、そうした具体的な学びが積み重なっていました。

※本記事は、ラジオ番組でお話しいただいた内容をShikisai編集部が記事としてまとめたものです。発言は趣旨を損なわない範囲で整理しています。数値は収録時点のものです。

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Profile

大澤 和由

株式会社朝日建物
代表取締役

大澤 和由

おおさわ かずよし

不動産の売買・管理・開発・再生を中心とした事業を展開しており、地域に根ざした不動産会社として、多くのお客様と信頼関係を築いている。 不動産は単なる「モノ」ではなく、「人と街の関係を育てる存在」であると捉えており、住まい・商業施設・投資用物件など、幅広いニーズに対して最適な提案を行っている。 長年にわたり培ってきた経験とネットワークを活かし、地域の発展とともに、お客様の暮らしや事業の基盤づくりを支えている。

大曲 理美

大曲 理美

おおまがり さとみ

経歴:大学卒業後、「東京アナウンスセミナー」でスキルを磨く。2015年に「第24代椿の女王」に選ばれ、1年間伊豆大島の観光大使として活動。2020年にNHK和歌山放送局の契約アナウンサーとして入局。出演番組:「ギュギュっと和歌山(わかやま見つけ隊)」「ぐるっと関西おひるまえ」

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