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不登校の子が通えるピアノ教室とは?35年を口コミだけで続けた三上緑に聞く

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今回のパーソナリティは
日本アナウンサー協会・代表の金谷さんがお届けします!
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ピアノ講師の三上さんが、子供の個性を尊重する教育について語ります。不登校経験のある息子との関わりから生まれた独自のメソッドや、カラフルな才能を持つ子どもたちの可能性を引き出す取り組みを紹介。多様性を認め合う社会づくりへの熱い思いが伝わってきます。ぜひ最後までお聴きください!

三上緑さんとカラフルエデュ協会

三上緑さんは一般社団法人カラフルエデュ協会の代表であり、ピアノの講師です。神奈川県川崎市を中心に活動しています。

手がけているのは2つ。音楽教室の先生に向けた指導法講座と、川崎・横浜での音楽教室です。

特筆すべきは、その続き方でした。口コミだけで35年間、教室を安定運営し、延べ300名近い子どもをサポートしてきたのです。

最初の生徒は「ガラス細工のような子」だった

その口コミの起点は、三上さんが学生の頃にさかのぼります。

教室のレッスン生として最初に縁をいただいた子は、後で分かったことですが長く学校に通えていないお子さんでした。

初めて会ったときの印象を、三上さんはこう表現します。すごく繊細で、「ガラス細工のような」子だった、と。

そこで三上さんが考えたのは、たった一つのことでした。どうしたら、楽しく、緊張感なくレッスンができるだろうか。ただそれだけを一生懸命やっていたといいます。

すると「あの子が楽しそうに通っている」という評判が立ちました。そこからいろいろな母親に「うちの子はどうかしら」と声をかけられるようになり、紹介が広がって現在に至ります。

我が子が幼稚園で見せた「不安満載の顔」

三上さんの仕事を決定づけたのは、自身の子どもの経験でした。

それまでも、才能豊かでありながら緊張感の強い生徒と長く多く接してきていました。ところが我が子が生まれ、幼稚園に入るとき――母親と離れる場面で、急に不安満載の顔になったのです。

それまで手のかかる子ではありませんでした。「どうしてなんだろう」。そこがすべての出発点だったと三上さんは言います。

その後も、学校が変わる、学年が変わる、新しい行事があるといった場面でことごとく緊張し、学校に行けなくなることがありました。そして中学・高校では、かなり強い不登校を経験します。

「調整してもらえたら、うちの子はできるんです」

通っていたのは中高一貫校でした。三上さんは学校に働きかけます。「緊張が強いので、調整をしてもらえたら、うちの子はできるんです」と。

しかしそこで直面したのが、現実でした。一般の学校では、個々に対応を変えるということが難しい。

その後いろいろあって転校し、新しい高校で状況が変わります。安心できる環境を、初めだけ少し調整してもらったのです。

すると――それまで難しかったことが、さくさくとできるようになった。

この変化があまりに大きかったため、三上さんの中で長年の経験が一つにつながります。「私がピアノの稽古で、よそのお子さんにしてきたことは、実はこれだったんだ」。そう体系化され、これは伝えなければというミッションを感じたのだといいます。

必要なのは、驚くほどささやかな調整だった

では「調整」とは何をすることなのか。三上さんの答えは、拍子抜けするほど小さなものでした。

校則を変えるといった大きな話ではありません。たとえば――遅刻してきたら、直接教室に入っていいですか。その程度のことです。

ところがシステム上、「まずここに寄ってから来てください」という手順が崩せない。本当にささやかなことなのに、緊張の強い子にとっては、そこがあるから行けないということが結構ある。三上さんは「とても歯がゆい」と語ります。

「発達障害かどうか」より先にあること

いま、発達障害という言葉は多くの人が耳にするようになりました。教室で出会う生徒についても、悩んでいる先生方からも、三上さんはよくこう聞かれるといいます。「あの子は発達障害なんだろうか」と。

それに対する三上さんの答えは、はっきりしています。

そうかそうでないかをジャッジするよりも、目の前にいるその子が困っているのだから、そこを拾ってあげて、その子が心安く通える環境を用意すること。

そして、それができる場所としてピアノ教室があります。個人レッスンだからこそ、一人ひとりに合わせられる。だからまずそこから始めていきたい――そう考えて協会を立ち上げたのだといいます。

現場で多くの生徒と向き合ってきた講師としての経験と、母親としての気持ち。その両方から話ができる立場を、三上さんは「神様からもらった機会」と表現していました。

※本記事は、ラジオ番組でお話しいただいた内容をShikisai編集部が記事としてまとめたものです。発言は趣旨を損なわない範囲で整理しています。発達や就学に関する具体的なご相談は、専門機関にご相談ください。

公式サイトはこちら→https://www.colorful54.com/

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Profile

三上 緑

一般社団法人カラフルエデュ協会 緑ピアノ教室
代表理事

三上 緑

みかみ みどり

神奈川県出身。国立音楽大学教育音楽学科卒業(芸術学 士)。ピアノ講師として経験を積む中で、センシティブ な生徒、自己肯定感が低く打たれ弱い生徒を多数担当。 口コミだけで35年間教室を安定運営させる実績を誇る。 発達障害ピアノレッスン勉強会を隔月で実施し、毎回 音楽教室講師15名程度が参加。3年間で延べ300名近い 子どもをサポート。 従来の指導法で学びを諦めた子どもや、苦手がある子ど もも分け隔てなく才能を伸ばすことができる独自の指導 法「音いろはメソッド」を確立。 同業者である音楽教室の先生のお悩み相談では、400件 以上の問題解決に尽力。講座履修生は55名となり、FB グループには生徒指導に悩む全国の音楽教室講師が308 名所属している。教室の満足度が上がり生徒数が口コミ だけで2倍になった事例、型にとらわれない指導方で一 人一人着実に伸ばし保護者からの感動の声が増えるなど 再現性が高いメソッドを伝授。変わりたいと思っている 指導者たちからの信頼も厚い。 「今ここを肯定することから始めよう!」という理念の もと、個性が輝く人生を歩める社会を作り出すことに力 を注いでいる。 川崎市発達支援講座、NPO法人地域で子どもを育む会、 ヤマハで講演実績あり。 長男が一年間留年し、その後、通信高校へ転校。そこで 高機能自閉症を知り発達障害への理解が深まる。その 視点でケアするとこんなにもできることが増えると驚く。 これまで教室の生徒たちに行なっていたことが全て体系 化される。 「カラフルエデュ協会」を立ち上げ現場感覚を大切に、 教育関係者に「音いろはメソッド」を伝え、全国各地に 指導できる講師を広げる活動をしている。

金谷 有希子

一般社団法人日本アナウンサー協会
代表理事

金谷 有希子

かねたに ゆきこ

アナウンサーによる社会貢献団体「Jアナーズ®️」代表 一般社団法人日本アナウンサー協会 代表理事 兵庫県出身、2児の母。早稲田大学大学院 政治経済学術院 修了 大学時代 Parliamentary Debateの世界大会 日本代表公共放送(NHK)・民放系列局等の報道キャスター・アナウンサーを経て東京にてフリーアナウンサーとして活動。フジテレビ「スーパーニュース」ソフトバンク白戸家CMなど多数出演アナウンサーによる社会貢献団体「Jアナーズ」では全国に散らばる700人のアナウンサー・話し手と連携し、オンライン授業等を通しプロの「発信力」を伝えている。また教育や森林海などの保全、社会的弱者の救済など、15の幅広い社会貢献事業を展開https://j-announcers.com/著書「アナウンサー就活本」、絵本「どうぶつえんへいこう」。

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