株式会社新橋大好き-鈴木清一


株式会社新橋大好き 代表取締役 鈴木清一 SUZUKI SEIICHI

創業の経緯を教えてください

私はもともとエネルギー関連の会社で働いていましたが、その頃から“新橋”という街には特別な思い入れがありました。サラリーマン時代に新橋でよく飲み食いし、街の空気や人との交流を通じて、いずれ自分の事業をやるならこの街を舞台にしたいと考えるようになったんです。

20年以上も前から、会社を立ち上げるなら社名は“新橋大好き”にすると決めていました。法人化したのは最近ですが、社名に込めた想いは昔から変わっていません。自分の、自分による、自分のための会社。それが株式会社新橋大好きの原点です。

経営の中で苦労したことや嬉しかったことなど、印象に残っているストーリーを教えてください

立ち上げた中での主な事業は『昭和ブックカフェ』です。当初は読書を楽しむカフェをイメージしていましたが、スペースが広かったので使い方を広げていきました。テレワークの場にもなり、カラオケや交流会もできる。今では“何でもできる場所”になっています。

ただ、ユニークな企業名からメディアに取り上げられて知ってもらう機会は増えたものの、それが必ずしも集客につながるわけではありませんでした。珍しい店だと興味を持ってくださる方は多いのですが、実際に入店していただくまでのハードルが高い。ところが、一度来てくださるとリピートしてくださる方が多いんです。そこが一番嬉しいですね。

また、困ったときに周りの方が協力してくださり、問題がすぐ解決することもよくありました。そういう瞬間には、この街に支えられていることを実感します。

鈴木社長が思う昭和ブックカフェの魅力を教えてください

やはり昭和をテーマにした空間そのものが一つの魅力です。懐かしい雰囲気に浸りながら過ごす時間は、他にはない体験になると思います。

さらに、私自身が作る料理も特徴の一つです。例えば団体客向けにつくる豚汁など、家庭的でありながらも工夫を凝らし、来てくださる方に満足いただけるよう心を込めています。お客様からは“料理が温かい”“落ち着ける”といった声をいただいており、それが励みになっています。

企業ホームページ内では、「新橋本当にうまい店」に私が本当に美味しいと感じたお店をご紹介しています。ぜひ覗いてみてください。

お客様からはどのような評価をいただいていますか?

“今まで知らなかったけれど、入ってみたら居心地が良くて驚いた”“料理が美味しい”“ついつい長居してしまう”といったお声をいただいています。

また、一度来店いただいたお客様の多くがリピーターになってくださることも特徴です。メディアで知って来られた方が、想像以上に楽しんでいただき、また来たいと思っていただける。そういう瞬間に、この店をやって良かったと心から感じます。

今後のビジョンを教えてください

今のところ、具体的な新しい事業計画はありません。ただ、お客様が楽しんでいただけることを第一に考えて、やりたいことが出てきたらまた広げていきたいと思っています。

私自身カラオケが好きで、場が盛り上がらない時には最初に私が歌って空気を温めています。好きなことを事業に取り入れるのが、私のスタイルですね。

これからも無理に規模を拡大するのではなく、街に根ざし、訪れる方に“ここが好きだ”と感じてもらえるような場所であり続けたい。それが私の目指す未来です。

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株式会社新橋大好き 代表取締役

鈴木清一 SUZUKI SEIICHI