所長就任の経緯を教えてください。
法人に就職して初めて配属された施設が居宅サポート・リバーサイド泉でした。2年間グループホームの職員として従事し、その後法人本部へ異動しました。人事として法人採用の担当となり現在の新卒採用のベースを作り上げました。3年前の人事異動で現職となり、原点である施設へ戻りました。施設や地域に身を置き、ご利用者やご家族から多くの事を学ぶ中で更なる成長をするよう法人幹部から後押ししていただいたことを今でも覚えています。長期間現場から離れていましたので不安はありましたが成長のチャンスだと信じて施設を任せていただきました。
運営の中で苦労したことや嬉しかったことなど、印象に残っているストーリーを教えてください。
就任一年目は苦労の連続でした。居宅サポート・リバーサイド泉は法人内で最も職員数が多く、複数点在するグループホームを運営しながらホームヘルプ事業も併設しており頭と体がいくつあっても足りないと施設経営、職員教育の難しさに悩んだこともありました。法人最年少の施設長ということもあり、経験が浅く試行錯誤の日々でした。そんな中いつも私を支えてくれたのは職員たちでした。印象に残っているのは私が2年目を迎えたときに当事業所への異動が決まっていた職員から『一緒に仕事が出来ると聞いて安心した、早く所長の担っている業務を引き継げるに頑張りたい』とメッセージをもらった時でした。無我夢中で突っ走ってきた暗いトンネルの先に一筋の光明が差し込んだ瞬間でした。今でもその職員のことは最も信頼しています。
あなたが思う御社のサービスの魅力を教えてください。
居宅サポート・リバーサイド泉はホームヘルパーの派遣とグループホーム9軒を運営しています。介護技術や生活支援はもちろん自信がありますが、最も力を入れているのはご利用者の『ありのままの生活』を守ることです。もちろん制度やルールのしがらみはありますが、障害をお持ちの方々が当たり前でありのままの生活を思う存分満喫できるよう職員一丸となって支援をするのが当事業所の目指すところです。美味しいものを食べたい(病気にならない範囲で食べすぎOK)、楽しく外出したい、たまには通所サービスを休んでお部屋でゆっくり過ごしたいというお気持ちに寄り添って希望をに沿った支援を展開するよう心掛けています。合言葉は『利用者ファースト』で『職員ファースト』です。

御社のサービスはお客様からどのような評価をいただいていますか?
正直なところ厳しいご意見やお叱りをいただくことはありますが、ご利用者やご家族、関係機関から現在の事業所が歴代の居宅サポート・リバーサイド泉で一番良いとおっしゃっていただいています。個々の対応に時間をかけてくれること、対応が迅速であること、出来る限り希望に沿った支援を提供してくれる等のお声をいただきました。 ご利用者に不利益が無い限りは他法人が介入できないようなケースも引き受けるように職員に話しています。困難な事例に対処する中で事業所自体が成長するだけでなく、新規のご利用者と出会いがあり、地域の関係機関からの信頼を得られていると考えています。
地域との関わりで意識していることを教えてください。
実際に施設運営をしていて社会福祉法人や施設はまだまだ地域に認められていないなと感じています。当事業所では地元である横浜市泉区に根差した施設運営を目指しています。今年度は事業所の若手職員たちが区内の自衛消防訓練会に参加し堂々の3位入賞、1月の泉消防出初式で防災への取り組みを評価いただき表彰されました。訓練会で頑張りすぎた若手職員は消防隊員として勧誘を受けたほどです。 当事業所は住宅街の中心に位置しています。道に迷われた方、ひと休みしたい方が訪れた際は快く歓迎しています。また目の前は近くの小学校の通学路になっていますので今後は子ども110番の家に登録して地域の皆さんのお力になりたいと考えています。
今後のビジョンを教えてください。
脱施設化の考え方に逆行するかもしれませんが、グループホームの新規開設を進めていきたいと考えています。障害者が本当に地域で単身生活を送ることが出来るその日まで全力で支援したいと思います。令和8年度には11年ぶりにグループホームを新規開設する予定です。すでに入居の希望をいただいているご利用者がいらっしゃいますのでご期待に沿えるよう準備を進めます。 職員の働きやすさ、育成にも力を入れていきます。やりがいを持って、笑って働ける、そんな施設を職員と一緒に作っていくことが私の夢です。ご利用者も職員もありのままで幸せな生活が送れる未来を信じて進んでいこうと思います。
