Global Kids 英語会-豊田朋子


Global kids 英語会 代表 豊田 朋子 TOYODA TOMOKO

創業or社長就任の経緯を教えてください。

津田塾大学・国際関係学科卒業後、私立中・高校の英語教師を経て、ニューヨーク大学大学院に留学。同校中退後、ニューヨークの日系新聞の記者として約5年勤務し、帰国後も教育関係の出版社に勤務し、フリーランスとしてアメリカ、オセアニアなどの海外教育事情も取材していた。起業のきっかけは、現在カナダの大学に在籍する娘が小3当時に「ユニセフさんのようなお仕事してみたい。」と言ったこと。国際NGOで働くには、本格的な英語力が不可欠と思い、様々な英語教室を探し回りましたが、納得いく教室が見つからなかった。「ならば!」と自分で教室を開設。我が子含む3名の子どものみだったが、口コミで広がり、生徒が増え続け、100名近くになったところで、編集業を辞め、起業を決意。2011年に、国際教育を視野に入れた、英語スクール「Global kids英語会」を開設。その運営母体である株式会社ダイバース・キッズの代表取締役社長に就任した。

経営の中で苦労したことや嬉しかったことなど、印象に残っているストーリーを教えてください。

最初は、「~荘」と名の付くボロアパートの一室で開催していたため、建物を見ただけで逃げる親子もいたが、ある日、シンガポールのインターナショナル・スクールから帰国したばかりの、名門私立小の生徒さんのお母様が、「いろいろ探したが、シンガポールと同じ内容を実施している英会話教室が他にない。」と建物でなく教育の中身を評価し入会くださったことが本当に嬉しく心に残っている。また、この生徒さんのご入会をきっかけに、帰国子女の親御さんたちの間で噂が広がり、ご入会が増え続け、株式組織とし、ボロアパートから、小田急線の駅前の商業ビルの3階に、看板を掲げて、教室を移転した時の嬉しさは格別だった。

あなたが思う御社の商品の魅力を教えてください。

フォニックス教授法(英語の文字の音とルール)を、英語発信のソフトとして聴覚が柔軟な小学生のうちに身に着けること。国際社会のマナーとも言えるノン・バーバル(非言語表現)すなわちジェスチャーやアイコンタクトなどを「空手の型」のように身に着けるトレーニング。そして、SDGsなどの社会課題を英語でシェアする授業内容を実践している。その成果発表として、年1回、年長から高校生まで、本格的な音響、照明、ビジュアルツールで、英語プレゼン大会を開催。その大会では、過度に空気を読みがちな日本の子どもたちが、自己発信への「気おくれ」の壁を打ち破り、自身の想いを英語に託して発する感動的な場面が数々生まれている。以上の日本人の弱点を克服するタスクは、学校の英語の授業はもちろん、受験塾でもネイティブの先生のスクールでも実施していない。高い理想を掲げるだけでなく、地に足のついた合理的なメソッドを通して、次世代の発信力を育んでいることが最大の魅力である。

御社の商品はお客様からどのような評価をいただいていますか?

 フォニックスを習っていることで、「英語の看板が読めるようになった。」「簡単な英語が読めるようになった。」「ネイティブと同じような発音ができて嬉しい!」というお子様の様子を親御さんが嬉しそうに伝えてくれる。また、毎年の英語でのプレゼン大会を通して、「恥ずかしがり屋だった息子が、日本語でも人前で何かを発表する時に堂々と発表できるようになった。」、「英語のスキルのみならず、国際的視野を持つことを教えてくれた。」などとのお声をもらっている。

御社の商品が素晴らしいと思う理由を教えてください。

「世界へ自己発信するための道具」としての英語力を、日本の次世代に手渡すことを明確なミッションとしていること。教師経験から、日本の学校の英語教育は、受験のためだけに終始し、文法中心の学習法はむしろ英語嫌いの学生を増やしていると痛感していた。実際、日本人の英語力は非英語圏の国の中で下落し続けており、国力の低下の一因とする専門家さえいる。私自身、教職を辞め、人種の坩堝であるニューヨークに飛び込み、学び、働く中で、重要なのは自身の想いを明確に、堂々と発信する力であることを実感した。その経験をベースに、英語学習を通し、自己発信力、自己肯定感を育むことを第一としている。数ある英語教室の中で、日本の次世代がグローバル時代を生き抜く力を情熱持って育んでいるスクールは、他にないとの自負がある。

地域との関わりで意識していることを教えてください。

弊社が基盤としている世田谷区は、非常に教育熱心で、帰国子女率が高い。当会の保護者さんの約7割が留学、海外駐在などを通し、海外の教育を体験している。よって、記憶中心の日本の教育、同調圧力の高い学校文化の特殊性を俯瞰しており、当会のグローバルな教育ミッションに深く賛同し、理解くださっているコアな支持者に支えられている。こうした弊社の教育内容は、世田谷という地域にしか通用しないと考えている。そういう意味で、地域においては、日本の次世代のための教育理念における、同志的なつながりを掘り起こし、広げていくことを意識している。

今後のビジョンを教えてください。

発信力を育む当会での教育実践を元に、英語教育のみならず、早晩AIにとって替わるような知識の詰め込みを主体とする、日本の現在の教育の在り方全体を変える発信を、あらゆる角度からしていくこと。

Profile

Global kids 英語会 代表

豊田 朋子 TOYODA TOMOKO