株式会社トライフル-久野 華子


株式会社トライフル CEO 久野 華子 KUNO HANAKO

創業or社長就任の経緯を教えてください。

バックパッカーとして約1年間世界を旅し、発展途上国で目の当たりにした機会の格差にショックを受け「誰もが自分らしく働ける社会を作りたい」という思いから、トライフルを設立しました。社名の「トライフル」は「TRY」と「FULL」を合わせた造語で、イギリスのお菓子「トライフル」に由来します。1つ1つでは意味を持たないバラバラの素材がまとまることで素敵なひとつのケーキになるという過程が、人材とクライアントとを繋いで一緒にプロジェクトを達成するという弊社の事業に似ていると感じて名付けました。

経営の中で苦労したことや嬉しかったことなど、印象に残っているストーリーを教えてください。

特に苦労していることは、外国人キャストと派遣先の調整です。異文化間のトラブルを防ぐために、派遣先へは外国人キャストの傾向などを事前に説明、外国人キャストには日本のルールの説明を徹底して行いました。また、運営側としても無意識のバイアスを持たずに双方と接することを意識し根気よく調整を行なっています。大変なことの連続ですが、発展途上国出身のキャストが学費を稼ぐ手段として弊社のサービスを利用してくれていたり、弊社での就業経験をもとに就活で内定を取れたと報告してくれたりする時は辛さも吹き飛ぶような嬉しい瞬間です。

あなたが思う御社のサービスの魅力を教えてください。

①【多言語対応】国際イベントや展示会において言語対応は必須となりますが、今までのサービスでは通訳しか選択肢がありませんでした。弊社では通訳はもちろん外国語の能力+商品説明や営業などの能力を兼ね備えた多言語対応ができる方を紹介しています。

②【異文化理解】国内にとどまらず世界38カ国でサービスを展開。運営スタッフの約4割は海外に在住しており、異文化の知識と経験を活かし対応をしています。

③【多様性】3000名以上の多言語対応人材が登録しており約半数は外国籍。様々なバックグラウンドを持つ多様性に富んだ人材をご紹介可能です。

御社のサービスはお客様からどのような評価をいただいていますか?

弊社のクライアントのうち8割以上の方にリピートをしていただいており、特にご紹介する人材の質の高さと柔軟なサポート体制はお客様から高い評価をいただいています。特に顧客目線に立って一緒に問題解決やプロジェクト成功のためのご提案をする姿勢はお褒めの言葉をいただくことが多いです。他にも、国籍も様々なクライアントやキャストに対応しているため、インバウンドや海外におけるプロモーションの最新トレンドに精通している点もご好評いただいているポイントの一つです。

御社のサービスが素晴らしいと思う理由を教えてください。

「人材派遣」と聞くと、「適正でない賃金」「労働環境がよくない」などネガティブなイメージを思い浮かべる方が少なくないと感じます。弊社では、そんな業界のイメージを刷新すべく「人材のフェアトレード」というキャッチフレーズを掲げています。人材の採用から派遣先の選定などキャスティングに関わる業務を中間業者を介さずワンストップで行い、登録者が不当な扱いを受けることなく適切な条件で働いていけるよう尽力しています。これにより、企業としての利益だけではなく、社会貢献にも寄与できるところが素晴らしいサービスだと自負しています。

今後のビジョンを教えてください。

現在、自社アプリ「NEKONOTE(ネコノテ)」を開発しています。従来は電話やメールでの対応が多く、ヒューマンエラーも起きやすい環境。対応にかかる時間も長かったのですが、システム化により効率的でかつミスのない運用が可能になりました。よりたくさんの方にこのサービスをご利用いただいてこれからはもっとグローバルに、働く人の活躍の場をさらに広げていくお手伝いをしたいと考えています。

Profile

株式会社トライフル CEO

久野 華子 KUNO HANAKO