夢を笑う社会から 夢を語る社会へ
「和」と「上」 社名に込められた想い
当社の社名である和上ホールディングスには、我々の大切な想いが込められています。 【和】という文字には「チームワーク」と「ビジョン実現」、また同時に【輪】がつながり、 好循環サイクルを生み出していくという決意を込めました。かの聖徳太子が伝えた「和を以 て尊しとなす」という言葉に共鳴し、「仲間との対話を行えば決して成し遂げられないもの はない」という我々の信念の表れでもあります。
そして【上】の文字には、「成⻑」と「進化」の意味を込めました。より良い、より高い次 元のものを実現するために成⻑すること、常に進化していくという想いからです。 「和」と「上」、双方がスパイラルアップしていくことを我々は「和上サイクル」と呼んで いますが、「顧客への価値提供を企業や社員へ還元し、それが顧客への価値提供の増大へと つながり、結果、社会(地球)環境へ還元されていく」という考えが基となっています。目先の利益を追いかけ続けるのではなく、従業員の物心共の幸せを追求し、人間性を高めること がお客様に喜ばれ感謝されると本気で思っているからこそ、社名にもそうした想いを込めたのです。
一人でも多くの「和上ファン」を作っていくために
私は、お客様から喜ばれ感謝されることは、お客様からの信頼と捉えてきました。その証と なるのが「利益」であり、利益を出す事=お客様が喜んでいただいていることでもあるで しょう。そのため事業を通じて心より喜んでいただき、利益を頂戴することを続けていかな ければいけません。それが私たちの暮らしを豊かにし、企業における社会貢献の源泉でもあ るからです。
だからこそ和上ホールディングスの経営者として、一人でも多くの「和上ファン」をつくり たいと考えてきました。私たちは「人のしあわせに繋がる」事業を展開しており、「しあわ せ」というのは人の感情に他なりません。そして快適かつ経済的で、安全でなくてはならな いでしょう。
実際に我々も太陽光発電の事業を通じて、お客様の生活の安全や経済メリットを追求し、理 想の実現を本気でお手伝いすることを使命としてきました。お客様に幸せを感じてもらいた いと思うからです。
そして一つでも多くの「ありがとう!=感謝」を集め、一人でも多くの方に和上ホールディ ングスのファンになってもらうことを目的としてきました。
「お客様に喜んでもらいたい」本気で考え辿り着いたビジネスモデル
私が理想とするビジネスの考えは、少数精鋭を基本としています。競合を作らず、高収益な ビジネスモデルになり得ると思うからです。しかし一方で、太陽光の業界では「目立つポジ ション」を確立していかなければなりません。それが起業時、下請けから始まったビジネス の課題点でもありました。「もっと良いものを、もっと適正価格で提供したい」と願ってい ても、下請けのポジションでは提供するサービスの質や価格を自社ではコントロールできな いのです。私はそうした現状に当初から限界を感じ始めていました。
そんな中、初めの転換期は『業界初のウェブ販売』に踏み切ったタイミングです。しかし私 は当時、パソコンの使い方も分かっておらず、ITの「あ」の字も理解していませんでした。 周りからは「絶対に失敗する」「うまくいくわけがない」と、総スカンを食らったことを思 い出します。それからは業界のプロに話を聞く機会を設け、自身でもサイト構築の勉強に時 間を費やしていくようになりました。
その後、大手が500万円で提供していたものを69万8,000円で提供するなど、適正価格での 販売が功を奏しプライスリーダーとしてのポジションを確立したのです。結果、和上ホール ディングスは下請け業としての黑子から脱却、名実共にトップランナー企業へと躍進を遂げ ました。その根幹にあったのは、「お客様に喜んでもらいたい」という想いに他なりません。
「当たり前を提供している」と気付いた 東日本大震災
今から13年前の2011年3月11日。業界を、日本を大きく変える出来事が起きました。東日本 大震災です。我々の生活が「当たり前ではない」ことを思い知らされた一日でもありまし た。テレビやラジオから流れてくる多くの惨状を目の当たりにし、「自分たちに出来ること はないか?」「自分たちの存在意義は何か?」と、多くの話し合いを社内で重ねたことを覚 えています。そして我々は、まず何より行動に移すことを決意しました。 当時は太陽光パネルが不足していましたが、昼夜問わず物資をかき集め、大阪から被災地ま で運び、必死の思いで設置していったのです。被災地では電気が通っていないため、屋根ま で人力で持ち上げ、少しでも笑顔になってもらいたいという一心で行動を続けていきまし た。また被災者からインターネット上でお問合せ頂いた方々には、採算度外視で設置作業に 邁進。他の工事を止めてまで被災地へ向かったこともあります。実に設置数は200棟以上に 上りました。太陽光という業界にいるからこそ、救える笑顔があり生み出せる価値があるの だということを強く実感した経験でもあります。
そうした被災地支援の行動を続けていった結果、『おかげでご近所様とお風呂に入れます』 『被災地に電気が通りました。ありがとうございます』といった、温かく嬉しいお言葉を多 数いただきました。我々は太陽光パネルを設置し経済メリットを提供するだけではなく、「電力」という「当たり前の暮らし」を営むために必要なインフラを提供しているのだと痛感させられたエピソードでもあります。
環境ビジネスのトップランナーとして夢を語る社会づくりを
「温室効果ガスの排出を実質ゼロにする」「再生可能エネルギーで動く社会を構築する」、 これらの言葉はほんの最近まで、夢物語だと言われてきました。しかし、技術革新によって それが夢物語ではなく、実現可能な社会となってきています。日本は「2050年までに脱炭 素社会を達成する」という宣言を国際社会に向けて発信してきましたが、世界各国でも同様 の動きが出始め、未来が少しずつ変わりつつあるのです。
そんな中、太陽光発電の有用性が注目されていなかった数10年前に、我々はこの業界にい ち早く参入を果たしました。それ以降、オール電化とのコラボレーションによる経済メリッ トの強化、蓄電池による太陽光発電の有用性強化、「Non-Fit」の時代に向けた自家消費型 モデルの提唱など、常に業界のトップランナーとして走り続けてきました。
自己託送モデルやPPAモデルといったESG投資に合致した企業づくりの支援など、トップラ ンナーだからこそ見える課題、トップランナーだからこそできる手法もあります。そうした 誇りを胸に、今後も「脱炭素社会」の実現に向けた成長を続けていきたい。子どもたちの未 来、日本社会の未来、そして「今」を作ることが我々の使命なのですから。