株式会社和歌山放送-中村 榮三


株式会社和歌山放送 代表取締役社長 中村 榮三 NAKAMURA EIZO

創業or社長就任の経緯を教えてください。

もともと地方自体の経済が厳しく、さらにラジオ業界も厳しくなっていたため二重苦、三重苦の状態でした。私はラジオ局の放送マンとして長年生きてきましたが、果たしてそれでいいのだろうか、どうやったら我々が生き延びていけるのだろうかと考えていたんです。ラジオ一本だけでは食べていけないということで、ラジオ放送会社から、ラジオ「も」放送している会社にならなくてはならないのではないかと考えました。そこで、ラジオの他に何をしようかと考えた際、やはり我々のモットーは地域とともに、地域のためにというのがありますので、和歌山の特産品である梅に注目し、梅で何かできないかと考えたのがきっかけになりました。そこからターゲットを絞り梅酒をもっと大都市圏に広めていこうということになったんです。

御社の商品・サービスはお客様からどのような評価をいただいていますか?

思っていたよりも反応が良かったです!和歌山の梅酒メーカーさん23社にプロジェクトに参加してもらったのですが、梅酒ばかりそろってるところは珍しいということで多くの方に興味を持っていただけました。大都市圏になかなか普段は出回らない梅酒が多かったというのも良かったのかもしれないですね。試飲してもらう際に「梅酒チャート」を用意して、味わいを比較できるようにしたり、好みを選べるようにしたりしました。和歌山県産梅酒は小ロットで生産している農家さんも多く、味わいはさまざま。それぞれ個性がありますので、必ず誰かにヒットするんですよ。2〜3種類試飲して、ほとんどの方に購入していただけました。瓶で販売していたため、「重くて持ち帰れないので家に帰ってオンラインで購入する」と言ってくださった方もいました。

今回やってみて大変好評を頂きまして、メーカーさんからももっと開催してほしいとの声がありましたので、第二弾の開催も検討中です。梅酒を選択しターゲットを絞ったのは正解でした。梅酒にはまだまだ開拓の余地があると思っています。また、次はもっと幅を広げて広い地域でやれないかと考えています。東京や大阪だけでなく、札幌、仙台、名古屋、広島などの主要都市にもポップアップショップを展開していきたいです。私たちはラジオ放送局ですので、自分たちの放送はもちろん、他の放送局にも協力してもらいこのプロジェクトを広めていけたらいいですね。

今後のビジョンを教えてください。

私たちは和歌山をラジオでもそうですが、地域の方々が作った梅を販売でも支えたいです。地域にとってなくてはならない存在になれるかどうかが鍵であり、そこを目指していきたいと考えています。今回の梅酒メーカーとのタイアップはその第一歩としていい取り組みになったと思っています。

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中村 榮三 NAKAMURA EIZO

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