株式会社豊栄-佐藤栄介


株式会社豊栄 代表取締役 佐藤栄介 EISUKE SATO

創業or社長就任の経緯を教えてください。

明るく活発でリーダーシップのある幼少期だったと思います。デパートとかの子供の遊び場では、その日初めて会った子たちを仕切りまとめていたそうです笑。習い事も好きで水泳、英会話、サッカーなどを習っていました。サッカーは小学2年生から初めて高校3年生まで一生懸命取り組んでいました。高校3年生の時はキャプテンを務め、高校生活の全てを捧げていましたね。今でも週に2回ほどはフットサルをやるほど、サッカーはやるのも観るのも大好きです。家業である自社への入社を志して大学を中退したので、社会人になってからはすぐに自社で働いていました。最初の数年は夜勤でカラオケのアルバイトも掛け持ちしていました。私が家業に就き始めた頃は、経営状態もかなり悪く自社からは5万円ほどのお給料しか貰えませんでした。もちろん家業ですし当時は目の前の事に一生懸命だったので不満こそありませんでしたが、まだ20歳そこそこでしたので生活費の他に遊ぶお金を稼ぐために外でアルバイトをする流れに至りました。アルバイト先がきちんとした会社で、バイトリーダーを任せられるなどここでもバイトでありながらマネジメントやサービスを学べたのも今考えれば外で学べる貴重で恵まれた環境でした。そこから代表取締役に就いたのは2022年の11月。2020年に父である社長が脳卒中で倒れ、それからの数年リハビリを続けてきましたが現場復帰が難しくなった事を期に代表を交代しました。

経営の中で苦労したことや嬉しかったことなど、印象に残っているストーリーを教えてください。

修行に出ていた訳でもなかったので、自分から勉強できる環境を求めて実務を行いながら時間を見つけては他の酒屋さんや酒蔵見学、試飲会などに出向いて勉強しました。その当時は苦労とは思っていませんでしたが、今思えばあの頻度でよくやっていたと思います。そういった行動を取れたのは、やっぱり初代の曽祖父から紡いできた「佐藤酒店」を褒められることですね。あとはやっぱり、お客様や従業員をワクワクさせて、驚かせたり、喜んでくれた時のリアクションや”あの笑顔”はたまらないです。

あなたが思う御社の商品・サービスの魅力を教えてください。

お客様ファーストであることは間違い無いのですが、実は同じくらい大切にしていることがあるんです。それは自分達も含めた従業員の暮らしが豊かになる事です。それは金銭的にだけでなくメンタル的にも。そんな暮らしを楽しんでいる従業員が創り出す店づくり、接客って自然とお客様をワクワクさせますよね。また、曽祖父の頃から父の代まで扱わせてもらってきた地酒の数々が、自分の代になっても扱わせてもらっている事はとても感謝しています。またそれらの既存商品も含めて新規で扱わせてもらっている商品達も造り手が世代交代をしていて、自分の同世代やお兄さんお姉さん世代の近い若手の目線でこの先長いお付き合いができる事にも期待しています。新しい取り組みとしては、Tiktokのアカウントを作って情報発信することにチャレンジしています。何度かバズった動画があって、周りの人から「tiktok見たよ!」と言われたり、以前は北海道に出張に行った際に話しかけられたこともあり、手応えを感じています。またオンラインショップの方もリニューアルをかけており、今後はインターネットを通して茨城の地酒を全国に発信するような役割も担っていきたいですね。基本的に常にアイデアは考えていますが、お客様の声はもちろん仕事中・出先・遊びの場など日常の様々なシーンにおいてインスピレーションをもらっています。異業種であったり離れていれば離れている程そういった環境から学ぶことはかなり多いです。そしていつもシャワーを浴びている時にそれらがまとまって閃くことが多いです。それらを相談に乗ってくれる先輩方や、体現してくれる従業員には感謝です。

今後のビジョンを教えてください。

そうですね、今度は、土浦市内でお酒に関連した拠点を増やしていきたいです。その拠点を通じて自社の発展や地域課題に取り組んでいきたいと思っています。そして、自分たちのメインである商業を通じて、農業、水産業などの一次産業に関わったり、はたまた商業として観光業などにも進出し雇用の創出や人口増加など魅力的な街づくりに直接的に関わっていきたいですね。

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佐藤栄介 EISUKE SATO