株式会社 麻布野菜菓子-花崎 年秀


株式会社 麻布野菜菓子 代表取締役 花崎 年秀 HANAZAKI TOSHIHIDE

創業or社長就任の経緯を教えてください。

お菓子の世界に入ったきっかけは、デザイナーとして野菜の懐石料理屋さんの立ち上げをお手伝いしたことなんです。その懐石料理屋さんが、野菜メインで料理提供しているところをみて、野菜の使い方の面白さに気づきました。和菓子で野菜っていう発想は今までに無かったなと思って…もともと「食」に興味があったこともあって、野菜でお菓子を作ろうと思い立ちました。野菜ってどうしてもヘルシーなものとして商品にされがちなんですけど、野菜イコール健康という枠にとらわれないで、単純に美味しいものを作りたいと考えています。本当に考えはシンプルで、みんながわっと驚くような新鮮なもの、あとはシンプルに味が美味しいものを作りたい。それだけですね。商品開発は私が自らやっています。もちろん職人の方と一緒にですが、お菓子作りを学んでいたわけではない、いわば素人の視点から生まれるアイデアだからこそ、いい意味で期待を裏切るお菓子が生まれるんです。

経営の中で苦労したことや嬉しかったことなど、印象に残っているストーリーを教えてください。

もちろん、お客様に美味しいと言っていただけることもモチベーションですが、新しいものにどんどん挑戦していって、お客さまを驚かせたい!という気持ちもあります。失敗で新たな商品ができることもあるので、引き続き色々なことに挑戦していって、野菜なのに美味しい!というギャップを無くしても美味しいお菓子を作り続けたいと思っています。

あなたが思う御社の商品・サービスの魅力を教えてください。

おすすめは「野菜最中」ですね。最中の製造過程でとても苦戦したので、思い入れがあります。最中の皮に生の素材をのせて焼く作業が苦戦しましたね。見た目も美しく、美味しそうにしたいと思って、何度も水分量や厚さを変えて試行錯誤しました。皮だけじゃなく、最中の中身も、蜜付けの蓮根を細かく刻んだものを入れて食感を出したり、白あんに生クリームを組み合わせてみたり、美味しさにも徹底的にこだわっています。

今後のビジョンを教えてください。

銀座に店舗を構えてからみなさんに知っていただく機会が増えた実感があります。
今ある手土産としての商品だけでなく、食べ歩きなどで手軽に食べてもらえるような商品開発にも力を入れていきたいと考えています。

Profile

株式会社 麻布野菜菓子 代表取締役

花崎 年秀 HANAZAKI TOSHIHIDE